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10月 2017

Written By: sax on 10月 25, 2017 No Comment

サックス奏者ばかりでなく、管楽器奏者にとって「呼吸法」は非常に基本的な課題です。基本的であるにもかかわらずその奥は深く、プレーヤー人生において常に向き合っていなければならない「永遠の課題」でもあります。普段我々の誰しもが、「人間として生きるためにしている呼吸」をしている訳ですが、楽器を吹くための呼吸はそれとは全く違い、「管楽器を鳴らすための呼吸」をしなくてはなりません。今日は管楽器奏者の呼吸の話しです。
 普段私たちがしている呼吸は、息を吸うときも吐くときも、特別な意識はしていません。しかしサックス演奏のための呼吸は、最短時間で最大の空気を吸い込み、かつ完全なコントロールをしたうえでそれを吐き出す、という「サックスを鳴らすための息の出し入れ」になります。そう、「呼吸」ではなく、「空気の出し入れ」です。このとき奏者の身体の呼吸器系は楽器に対して、「能率の良いポンプ」でなければなりません。この「ポンプ」と楽器の相性によって、楽器の鳴り得る最大限の良い音が出る場合もあれば、楽器の性能を生かし切れない、残念なサウンドにもなってしまう訳です。息の吸い方、吐き方の詳細に関しては多くの「セオリー」が書籍や先生から伝えられていると思いますので、ここでは特に触れません。注目していただきたいポイントは、「息の見つけ方」です。
 「自分はポンプ」と考えても、身体の機能は奏者の体格や性別、身体能力によって千差万別です。目的とする「息の吸い方と吐き方」が同じだとしても、その「方法」は人それぞれのはずです。これゆえに、「息を見つける」という練習が必要になります。最短時間で大量の空気を体内に取り込むためには、自分はどこに力を入れ、どこを緩める必要があるか、またその方法に無理はないか…。息のエネルギーすべてをサックスのサウンドに変換するために、自分の喉はどんな角度で、どんな太さで息を出せば良いのか。またその息のスピードと当てる場所、舌や口腔内での空気の流れのコントロールはどのようにすれば良いか…。これらの要素の「出すべき結果」はある程度見えています。しかし、「方法」は自分で探るしかありません。あなたのサックスレッスンの先生も、出てくるサウンドは聞いて判断できますが、あなたの口の中の舌の形を見ることは出来ませんし、そのときのあなたの身体全体の筋肉の緊張度を見極めることは不可能です。ですので、自分で「見つける」しか無いのです。
 息を見つける方法は奏者によって色々ですが、重要な基本は「注意深く自分とサックスと出てくる音を観察する」ことです。左右の背筋、おへその下、肩甲骨等、色々なところに神経を集中して息を吸ってみて、どの方法が一番自然に大量の空気を吸えるかを「探って」みましょう。お腹や喉のどこに力を入れ、どんな舌の形で、どんな角度で息を吹けば、リードが「自然に鳴ってくれる」のかを観察しましょう。色々なことを試し、色々なことを確認し、色々な結果を導き出して、「自分の息を見つける」努力を継続しましょう。その努力によって、あなたとあなたのサックスとの良い関係が築かれ、最高のサウンドで音楽を演奏出来る状態に近づくと思います。
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Written By: sax on 10月 18, 2017 No Comment

前回はリガチャーの一般的な特性についてお話ししましたので、今回は実際にリガチャーを 「選ぶ」際の注意点についてお話しします。
 新しいリガチャーを選ぼうとしているということは、今使っているリガチャーヘの不満があるという事です。はっきりした不満は感じていなくても、「何か音がぼやけている気がする」、「マウスピースの性能が十分出ていない気がする」等の、もやっとしたものかもしれません。少なくとも今使っているリガチャーがマウスピースに付属の物だったり、出所不明の雑な造作の物だったりする場合は、市販の個別売りのリガチャーに交換すれば、たとえそれが高価なものでなくても、ほぼ確実にサウンドは改善すると思います。良いリガチャーはサウンドばかりでなく、吹奏感も改善します。息が通り易く感じたり、少ない息で十分な音量を出せたり、音の強弱のコントロールがし易くなったりします。しかしここで、「わー、最高!このリガチャーにしよう。」、と決めてしまうのは考え物です。何故なら、普通のリガチャーを使えばみんなそうなるからです。要は今まで使っていたリガチャーが「ちゃんとしていなかった」だけなのです。リガチャー選別において、多くのサックス奏者がこのギャップに魅せられて、必要な検討にまで至らずに新リガチャー購入を決めてしまう傾向にあります。そしてそのリガチャーを使っているうちに、また新たな不満に気づき違うリガチャーを検討する、というリガチャー探しの無限ループに入り込んでしまいます。もちろん、息が通り難い、息のパワーを取られる、音の強弱のコントロールがし難い、なんて感じるリガチャーは論外ですが、その上にある「サウンドの改善」という目標を忘れないでください。もちろん、その目標があるならばですが…。吹奏感の改善目的でリガチャーを新調するのを否定するわけではありませんが、せっかくの高額な買い物ですので、サウンドの改善を目論まない手は無いと思います。現状のサウンドへの不満を思い返し、それを改善するリガチャーを、試奏を録音するなどして慎重に選んでください。
 リガチャーの交換で期待できるサウンドへの変化はいくつかありますが、そのひとつに 「音の濁りを取る」があります。なにかもっさりと濁っているサウンドが、適切なリガチャーを選ぶとすっきりとクリアな音になります。メタルマウスピースであれば、「共鳴する」リガチャーを使うことでサウンドの輪郭を増強することが出来ます。ラバーマウスピースであればベルト系のリガチャーで「倍音を整理」してサウンドを整えるのも良いでしょう。リガチャーで「音を明るく」することも出来ます。クリアと明るいは同一線上ですが別問題です。倍音豊かに響くリガチャーを探す訳ですが、この倍音構成(サウンドカラー)は奏者の好みです。リガチャー特有の個性を較べながら探してください。「音を締める」ことにもリガチャーが貢献できます。マウスピースを均一に振動させることでこの効果が出ますので、あまり共鳴しないリガチャーが良いでしょう。マウスピースが明る過ぎるサウンドなら、リガチャーで高音域の倍音を抑え込んで、「ダーク」にすることも可能です。このような、「方法」と「結果」を考えながら、リガチャーの選択をすることをお勧めします。
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Written By: sax on 10月 11, 2017 No Comment

サックス奏者の特徴というか、宿命(?)が「セッティングの試行錯誤」です。マウスピースやネック等の部分の交換。サムレストやサムフック、ネックスクリュー等の部品の交換…。ストラップやクリーニングスワブ、リードケース等の周辺小物の検討…。お金と根性の続く限り、サックス奏者の「果てしのない旅」は続きます。その中でも一番「病気にかかり易い」のが「リガチャー」ではないでしょうか。千円前後の超安価なものから、数万円の「猛者」までバリエーションが多数あり、かつ見た目のアピール度も千差万別。はたまたサウンドへの影響も多大と来たら「病気」にならない訳がありません。そんな病気にお役にたてるかどうかは分かりませんが、リガチャーを理解するための、その仕組みについてお話しします。
 リガチャーの基本機能は単純です。リードをマウスピースに固定して、リードが安定的に振動して音を出せる環境を作るのがリガチャーの仕事です。リガチャーの原点は、「紐でぐるぐる巻きにして縛る」でした。それが「輪っか」型の金属ベルトをネジで締める形に変化し、ネジを上側にした「逆締め」が登場、またオットーリンクのリガチャーのようなネジでリードプレートを押し付けるタイプなども出てきました。リガチャーの構造による機能性は各々特徴がありますが、重要なのは「リードを均一な力でマウスピースに押し付けて固定する」ことです。どんな優秀な機構のリガチャーでも、無造作にセットすれば均一性や安定性が得られません。順締めリガチャーならギャップはリードの真ん中にしましょう。逆締めリガチャーは、左右からのベルトの力が均一になるよう、指でリードとリガチャーベルト部をしっかり押さえながら締めましょう。リードプレート型リガチャーでは、締めネジの中心がリードの中心とマウスピースの芯を貫くようにセットします。リガチャーがリードを最適に固定できるかできないかは、あなたの注意深さ次第です。ちゃんとセットすると、安価なリガチャーでも予想以上のサウンドが得られる場合もあります。
 リガチャーはリードを固定する以外に、「マウスピースの振動の手助け」という機能も持っています。マウスピースはリードの振動に共鳴し、サックスのサウンドの源流を生み出しますが、その源流の音の生成に参加しています。色々な形がある金属製リガチャーのほとんどは「共鳴子」として振動を増幅します。増幅する振動の周波数特性が「そのリガチャーのサウンド傾向」です。逆に厚い樹脂ベルト式のリガチャーは振動を吸収します。振動の吸収は決して「音を無くす」ことではなく、特定の倍音を制御することでもあり、マウスピースの不要な周波数を抑え込んでサウンドを改良します。糸系、紐系、針金系のリガチャーはあくまでも「振動しない」ことに重点が置かれていることが多いようです。マウスピースのサウンドに対して余計な足し算も引き算もしない、奥ゆかしいリガチャーです。
 以上のリガチャーの特性はあくまで一般論です。リガチャーによってサックスのサウンドは激変しますので、お財布と相談しながらリガチャー選択を楽しんでください。
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Written By: sax on 10月 4, 2017 No Comment

今日のテーマは、改めて口にするのもばかばかしい位の常套句、「どうしたらサックスが上手になるか」です。しかしサックス初心者からプロ奏者まで、「どうしたら上手くなるか」は絶えず悩んでいることです。ぽんと、どうしたら少しでも近道が出来るんでしょう。一緒に考えてみましょう。
 サックスを上手くなりたい自分としては、他の楽器から何かを「パクれないか」をしばしば考えます。同じ木管楽器の「フルート」や金管楽器の花形「トランペット」はどうなんでしょう。何か上手くなる特効薬がないのか聞いてみました。答えは皆同じ。「練習だよ!」でした。ですよね…。あ、でもフルートやトランペットの練習を見ていたら、何かが違います。同じ指使いで違う音が出ています。サックスは音に対して指使いが決まっています。サックスの「運指表」では基本的に全部の音に指使いが決まっており、ある運指をすれば、基本的に該当する音が出てくれます。オクターブ上はオクターブキーを押し、その上の音はサイドキーの操作で出てくれます。これって、他の楽器では信じられない「楽なこと」なんです。金管楽器は倍音の積み重ねと、それに対する管長の操作で音を出しています。トランペットでは第1バルブを押すと1音下がり、第2バルブを押すと半音下がり、第3バルブを押すと1音半下がる仕組みになっているので、唇で倍音の基音を出し、バルブ操作でそれを下げて音を出します。フルートもオクターブキーが無いので、唇から出す息のスピードや太さを変えて倍音を出します。
 サックスは科学技術の力によって、特定の音を究極に出し易くした楽器です。奏者がさほど苦労しなくとも、指定された指使いさえすれば、決められた音が出てくれます。実はサックス奏者にとって、ここが大きな問題なのです。サックスはオクターブキーを押して、左手人差し指と中指を閉じれば「ラ」の音が出ます。しかしフルートは同じ指使いでもオクターブ下の音が出たり、他の倍音が出ます。トランペットも同様です。唇や口の中の容積、息のコントロールで、「ラを出そう」としなければ、「ラ」は出ないのです。サックス奏者のかなりの人たちが、「出ちやった音」でサックスを演奏しています。それを「出した音」にすればサウンドの質も向上し、コントロールの方法も明確になります。サックス奏者が出す音を意識して初めて、サックスと一体化した最高の音が出せるのです。
 面倒臭い理屈を言いましたが、実践は簡単です。頭の中で出したい音の高さと音質を「歌う」のです。楽器なしで歌うときの喉、呼吸、身体全体の状態を意識して、その体勢で息を入れてサックスを吹くのです。これによってびっくりするほどサウンドが改善しますが、決して簡単なことではありません。歌いながらスケールを吹いてみましょう。歌いながらフレーズを吹いてみましょう。サックスそのものと奏者が一体になって音を出す。これが、サックスが上手くなる練習の原点です。
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