サックス アクセサリ

サックス都市伝説:ブースターリング


サックスほど胡散臭いアクセサリー(ゴメンナサイ!)が多い管楽器は他に無いと思います。それだけプレーヤーが音質や吹奏感に敏感で、かつ各種の努力や工夫で何らかの変化が得られるということでしょう。
それゆえに、「え~?本当?」、と言いたくなるような、いわゆる「都市伝説」ネタも数多く存在します。もはや当たり前の領域のネタ、技術的に証明されているネタ、絶対嘘としか思えないネタ等、色々なサックスにまつわる「都市伝説」を思いつくがままに紹介します。
 栄えあるネタ番号1番は、「ブースターリング」です。あなたのサックスのネックの先っぽ、先端を良く観察してください。ネックパイプの上にネックコルクが巻かれており、ネックより一段低く、先端から1.5ミリほどネックの金属が見えている。これはブースターリングの無いネックです。
これに対し、巻かれたネックコルクの径とネック先端の径が同じ。つまりネックコルクの太さとネック先端の太さが同じで、同じ面で続いている場合。これがブースターリング付きのネックです。ネックの先端に幅約1.5ミリ、厚さ1ミリ以下の金属リングがロウ付け(特殊ハンダ付け)されています。
このブースターリングの有り無しは、機種によって、メーカーによって、時代によって、製造ロットによって非常に「まちまち」です。例えばセルマーでいうと、マークVIは無いものが多く、SA-80初代は有り、SA-80 IIで無いものあるし、SERIE IIIはほとんどが「有り」です。
他社の様子も見てみると、「リング有り」が近年に多いようですので、技術的には「あり」の設計要素なのかもしれません。工場オプションとも言われていますが、カタログにはそんなことは書いてありません。
 「ブースターリング」という名前が示すように、これが着いていると音が大きく、太くなるといわれています。また先端の角の鋭さ、丸みの具合でサウンドに変化が出るとも言われています。ネック先端正面方向から見た、薄い幅の輪の中に、細い溝を刻むとサウンドが柔らかくなる、というプレーヤーも居ます。信じるか信じないかは、あなた次第です!
 
 *写真は全てflickrから掲載しています。
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