サックス マウスピース

セッティングよもやま話:V16ラバー



今回は、優秀な万能選手マウスピース、「バンドレンV16」のセッティングの話をしましょう。
サックスの場合「セッティング」と言うと、マウスピース、リガチャー、リードの種類とその組み合わせのことを指します。まあ、「口周りの工夫」てぇとこでしょうか。
セッティングには色々な「定番」や「マニアックな噂」、ひいては「都市伝説」的なネタまで、様々な情報があります。そんな話を色々な角度からお話ししたいと思います。
 「バンドレンV16」マウスピース・シリーズのハードラバー製のマウスピースは、ソプラノ、アルト、テナー、バリトンとすべての一般的なサックスにラインナップされていますが、実はそれらのすべてが同じ設計思想で作られているわけではありません。特にアルトのV16はヴィンテージ・メイヤーの特徴を、またテナーのV16はオットーリンクのヴィンテージ、「スラント」の特徴を意識して設計されています。
 簡単に言えば、「皆が絶賛するヴィンテージ・マウスピースの良いところを研究し、出来る限りそれを採用、そしてバランス良く作り上げた」のがバンドレンV16マウスピースなのです。
 ですので、どのサックス用のマウスピースも完成度が高く、とても吹き易く仕上がっています。ヴィンテージ・マウスピースの良さを持ち、かつ現代マウスピースとしても高い完成度を持つ。そんなマウスピースゆえに、V16は万能選手と呼ばれます。
しかし万能選手ゆえに、「個性を加えるのは奏者自身」とも言えます。リガチャーやリードのセッティングで、渋い50年代のジャズの音でも、また電気楽器と相性の良い現代的なサウンドも出すことが出来る楽しいマウスピースです。
 
 重くて渋い音を望む場合は、質量の大きいマウスピースと腰の強いリードが最適です。ロブナーやGFシステム、BG等のベルト系リガチャーや、バンドレン、ウッドストーン等金属製リガチャーと、リコ系のジャズ用アンファイルド・リードを組み合わせれば、スモーキーでかつ太い輪郭とボリュームのある、古き良き時代のジャズにピッタリなサウンドが実現できるでしょう。
 また逆に、雑味の無い、ストレートで、きらびやかなサウンドを求める場合は、ハリソンやフランソワルイ等の吹奏感の軽いリガチャーと、バンドレン等の鳴りが明るいポップス系のリードとの組み合わせが良いでしょう。
 またV16マウスピースの「万能性」を最大限に利用するためには、最近流行のシンセリード(人口繊維リード)を使用するセッティングもなかなか相性が良いようです。
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バンドレン マウスピース
⇒『ソプラノ用』
⇒『アルト用』
⇒『テナー用』
⇒『バリトン用』
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