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11月 2018

Written By: sax on 11月 28, 2018 No Comment

マイクスタンドにすっぽりはまり、床やテーブルから生えていたり、ブームで吊るされているものばかりが「マイク」ではないのはご存知かと思います。歌や声を集めるための「マイク」に対し、楽器の音を集めることに特化したマイクが多種あります。今日は、「管楽器専用マイク学」です。

 楽器用マイクを大別すると、接触型の「コンタクトマイク」と、楽器装着型の「クリップマイク」とに分けられます。コンタクトマイクは、電子チューナーに付属している、楽器本体を挟み込んで、クリップのように取り付けるマイクが馴染み深いでしょう。クリップ形状なのに「クリップマイク」では無く、「コンタクトマイク」だなんてややこしいですが、楽器そのものにマイク集音部が接触するのが「コンタクトマイク」、楽器に固定器具で取り付け、楽器とマイク部の関係を密に、かつ固定的にするのが「クリップマイク」ということですので、見た目で誤解しないようにしてください。チューナー用のコンタクトマイクは音程を検出するだけの「音質はどうでも良い」簡易マイクですが、コンタクト型でコンサート品質のマイクも数多くあります。 1963年に世界で初めてピエソ圧電素子を使ったアコースティックギター用ピックアップを世に広めた楽器用マイクの老舗バーカスペリ一社は、楽器用コンタクトマイクを数多く開発しています。ギターのボディーやウッドベース、ヴァイオリンの「駒」に張り付けるマイクはもちろん、フルートのヘッドスクリューにマイクを仕込んだものや、サックスのリードに接着剤で張り付けるサックス用マイクも開発しました。1960年代以降には、サックスのネックに穴を開けてコンタクトマイクを仕込むのが流行ったようです。ヴィンテージ楽器の中には、ネックの「マイク用の穴」を塞いだ痕跡があるものに稀に遭遇します。アメリカセルマー社が販売した電子サックスシステム、VARITONEは、ネックにガッツリとマイクが溶接されており、そこからコントロールボックスを経由して、専用アンプにワイヤがつながっています。コンタクトマイクは楽器に接触してその音を拾うので、周囲の他の音が混ざらず、純粋に楽器からの音のみを増幅し、ワウワウペダルやコーラス等のエフェクターで電子的に音を加工する場合に適しています。
 現在のステージシーンでは、高性能なクリップ型のマイクが主流です。管楽器のベルの部分等に専用クリップでマイクのアームを留め、アームの角度や曲がり具合を調整して、マイクが楽器のベルの中央に向くようにします。スタンド式のマイクに対し、クリップ型はマイクをギリギリまで楽器の発音部に接近させることが出来、かつその位置関係を変化させずに、奏者が自由にステージ上を動き回ることが出来ます。ワイヤレスのシステムを使えば、奏者はうっとおしいマイクケーブルから解放され、ステージどころか客席にまで移動することが出来ます。ポップスやロック系の「目立ちたがりの管楽器奏者(?)」には必須のアイテムになっています。

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Written By: sax on 11月 22, 2018 No Comment

ベルギー生まれのアドルフ・サックス。名前でバレバレですね。サックスを発明した、サックスの生みの親です。1840年代に現在のサキソフォンを発明し、ソプラノサックスからバスサックスを開発、販売しました。当初サックスは14種類もあったそうです。アドルフ・サックスは優れた楽器開発の技術者であっただけでなく、さまざまな吹奏楽器の演奏者でもありました。彼は、木管楽器の運指の自由度と金管楽器の明るい音色を合体した楽器が作れないかと考え、サキソフォンを考案したそうです。ほとんどの管楽器はその起源をバロック時代以前にまで遡ることが出来、1820年代には現代のトランペットに酷似した3本ピストンのトランペットが発明されていますから、アドルフ・サックスが一から考え出したサックスという楽器は、「もの凄く新しい管楽器」と言う事が出来るでしょう。それまでの多くの管楽器が、管の太さが均一な「円筒管」であったのに対し、アドルフ・サックスは管の入り口から出口まで、その直径がながらかに広がっていく「円錐管」に着目し、多くの円錐管金管楽器も開発しました。これらの金管楽器は「サクソルン属」と呼ばれ、サクソルン属の楽器には、コルネット、フリューゲルホン、アルトホルン、テナーホルン、バリトンホーン、ユーフォニアム、チューバ、等が含まれますが、これらすべてをアドルフ・サックスが開発したわけではありません。

 アドルフ・サックスは優れた技術者だった故に、その生涯は特許紛争に明け暮れた日々だったようです。まるで「下町なんとか」ですね。Wikipediaによれば、彼のライバルの楽器製作業者たちは、アドルフ・サックスの持つ特許に対して長期にわたる訴訟を仕掛け、それが原因で彼の会社は2度も破産の憂き目に会うことになったとのことです。長きにわたる法廷闘争はアドルフの健康をも損ね、2度にわたって入院を余儀なくされました。1800年代後半からアメリカとヨーロッパは所謂「第二次産業革命」の時代を迎えており、サキソフォンと同時期の発明品には、白熱電球、タイプライター、ミシン、輪転印刷機、発電機などがあります。まさに新時代の幕開けと同時にサキソフォンは誕生したのです。
 アドルフ・サックスは楽器製作に加え、パリ国立高等音楽院のサキソフォン科での音楽教育にも生涯を捧げました。同学のサキソフォン科は1942年に開設され、アドルフ・サックス自身が初代教授を務めました。1870年、財政難により他のいくつかの楽器科と共にサキソフォン科は廃止され、クラスの再開はなんと72年後の1942年まで待たねばなりませんでした。そして、当時すでにサックス奏者としても教育者としても名声の高かったマルセル・ミュールが、アドルフ・サックスの跡を継ぐことになったのです。最後に20世紀ドイツを代表する作曲家、指揮者、そしてヴィオラ、ヴァイオリン、クラリネット、ピアノなど様々な楽器を弾きこなす多才な演奏家であったパウル・ヒンデミットの言葉を引用します。「18世紀末から管弦楽が急速な進歩をとげ、その要求を満たそうと新しい楽器がたくさん現れた。しかしその中で、生き続ける能力と重要さを持っていたのは、サキソフォンだけだった」。やっぱりサックスって凄いですよね。

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Written By: sax on 11月 14, 2018 No Comment

ネットのQ&Aサイトでサックス関連質問を検索すると、かなりの頻度で出てくる質問に、 「音が出ない!どうして」があります。サックスを吹いていると多分何度かは、「あれ?音が出ない。何故?」、という場面に出くわすのではないでしょうか。そんなときのヒントをご紹介します。
 サックスから全く音が出ない場合、真っ先に疑うのはリードです。というか、リードが振動していないので音が出ないのです。リードが振動しないのには、いくつかの原因が考えられます。一番多いのはリードがマウスピースに正しくセットされておらず、リードが振動することが出来ないケースです。リードとリガチャーの装着状態を確認しましょう。次に疑うのは、「振動できるリードかどうか」です。リードが折れていたり、波打っていたり、ねじれていたりして、まったくリードが音を出せない場合です。ま、この場合はリード交換です。マウスピースの先端に対し、リードの先端が遠すぎる(ディップが広過ぎるかずれている)場合や、リードが柔らかすぎてマウスピースの先端にくっ付いて蓋をしてしまう事も考えられます。この場合は、マウスピースを啼える深さを変える事で、音が出てくる場合があります。咥え方を深くしたり、浅くしたりして様子を見ましょう。このケースはアンブシャの唇の締め具合が大きく影響しますので、テナーサックスからソプラノへ持ち替えたり、アルトサックスを吹いた直後にバリトンを吹くなど、マウスピースの大きさの差に起因することも少なくありません。唇の地下鉄力加減と、マウスピースの咥える深さに対する感覚が、実際の状態と自分の思っている状態とで、かい離を起こしている場合が多いようです。

 いちお音は出るが、何か芯の無いスカスカの音で、全部の息が音に変わっていない感じ。これは息漏れと考えて良いでしょう。サックスは多くの「隙間」を持っています。マウスピースとネックコルクの間、ネックと本体のネックレシーバー、オクターブキーが不適切に開いていたらこれも隙間です。各トーンホールのパッドのズレによる隙間、解放パッドの開き加減も「隙間」として影響する場合もあります。これらの場合は完全に「故障」ですので、自分で原因の究明と解決が出来なければ、早々にリペアマンのお世話になるのが得策でしょう。
 一番やっかいなのが、物理的に音は出るが、サックスとしてまともな音が出ない、という場合です。サックスという楽器としての能力が出ず、「ちゃんと、音が出ない」というケースです。これはもう、原因は千差万別です。バッドの張り付き、ズレはもちろん、メカニズムの故障や管体の曲がり等、考え出したらキリがありません。基本的にリペアマンに助けを求めるのが最善だと思います。ここでちょっとしたアドバイスをひとつ。Fの音が出ないからといって、Fのトーンホールだけを気にするのは間違いです。とんでもない場所のパッドのズレでFの音がおかしくなるケースもあります。サックスって複雑な楽器なんです。

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Written By: sax on 11月 7, 2018 No Comment

フランス、ノルマンディー地方に生まれたマルセル・ミュール(以下ミュール)。多分、人類史上最高のサックス奏者のひとりと言っても誰も文句を言わないでしょう。彼のために多くのサックス曲が作られ、彼によって演奏されました。それらの曲は今でもクラシックサックスの名曲として引き継がれ、多くのサックス奏者によって演奏されています。その偉業ゆえに、まるでミュールがサックスを普及したかのような誤解をしている人が少なくありませんが、サックスは1840年代に発明されており、セルマー社も1885年にサックスの製造を開始しています。ミュールは1901年生まれ(没は2001年。 21世紀まで生きました!)ですので、ミュールがサックスを手に取ったときには、すでにサックスは楽器としてそれなりの存在になっており、多くの歴史に残るサックス奏者がすでに登場していました。ですので、ミュールがサックスを普及させたという訳ではないようです。

 1942年、ミュールは当時休止状態にあったパリ音楽院のサキソフォン科を復活させ、そこで多くのサックス奏者や教育者を育てたとのことです。名門音楽学校でサックスの専門科が休止してたということは、当時あまりサックス奏者を目指す音楽家がいなかったということでしょうか。他の楽器に比べてサックスはマイナーな楽器だったわけです。それが天才サックス奏者ミュールの登場によって、サックスの素晴らしい音色や演奏のテクニック、楽器としての成熟度が多くの音楽ファンに紹介され、「サックスって凄いじゃん!」となり、「俺もやりたい!でもパリ音楽院、サックス科無いじゃん」、「パリ音楽院:ミュールさんに教えてもらうしかないでしょ」、となったのではないかと思います。となると、やっぱりミュールは、「サックスを世にアピールし、定着させたひと」なのでしょう。
 この名門「パリ音楽院サキソフォン科」での教育者としての活動ばかりでなく、ミュールは自身の演奏活動も精力的におこないました。アルトサックスを吹いてのソロ活動に加え、当時の最高のメンバーで構成された「パリ・サクソフォン四重奏団」を結成し、自らもそこでソプラノ・サックスを演奏しました。ミュールの時代の音楽は、78回転のSPレコードでの録音・流通が主流でした。そのためこの時代の音楽家の多くは限られた数の録音しか残していませんが、幸いミュールは多くの録音を残しています。ミュールの演奏は多くのSPレコードから復刻されCD化されており、当時の艶やかなミュールの音色と驚異的な演奏テクニックを今でも感じる事が可能です。ミュールはサックスにビブラート奏法を導入したことで有名ですが、音の立ち上がりやタンギング、サウンドの作り方など、現代サックス奏法の原点と思われる技術を随所に聞くことが出来ます。私見ですが、初めてミュールの演奏を聴いたとき、「え?マーシャル・ロイヤル?」つて思いました。歴史的ビッグバンド、カウント・ペイシー楽団の名リードアルト、マーシャル・ロイヤルのサウンドとミュールのサウンドは劇似です(と、思います)。ミュールの「Lonely Street」、聞いてみたかった!

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