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4月 2018

Written By: sax on 4月 18, 2018 No Comment

サックスのサウンドは色々な要素で変化します。変化するし、してしまいます。奏者が望む方向にサウンドが変われば、それは進歩であり上達でしょう。逆ならば改悪、もしくは退化、スランプかもしれません。マウスピースやリードを変えるなどのセッティングの変化だけでなく、アンブシャの形、マウスピースを咥える深さ、息の吐き方など等、サックス奏者は「理想のサウンド」に向けてあらゆる努力をしています。しかし、それはあるときはただの徒労であり、無用な出費、無駄骨であり、あるときは目からうろこの大発見だったりします。いずれにしろ、サックス奏者のサウンド改善に対する苦労は、決して生やさしいものではありません。そんな「真面目な」サックス奏者に贈りたい言葉、それが「記録の重要性」です。

 サックス歴が10年程度あれば、かなりの種類のマウスピースを買ったり、試したりしていると思います。リードもしかりです。アンブシャも色々と試行錯誤してきたと思います。それが20年、30年となれば思い出せないくらいの努力が費やされたはずです。そう、「思い出せない」のです。「ああしたら、こうなった」、「アンブシャをこう直したら、こういうサウンドになった」、「xxのリードをリンクのx番で使っていた」、など等、覚えていられるのは数年が限度です。ですから私は、「記録」を推奨しています。

 自分のサックスのサウンドのチェックには、録音して聞いてみるのが一番効果的だと私は思っています。ですので、セッティングや奏法を変える場合には、是非、「録音して記録する」ことをお勧めします。今はデジタルレコーダーが安価ですし、操作も簡単です。「メイヤー6Mにリコジャズセレクトのミディアム、リガは付属品。ぶりぶり~(サックスの音)。」、というように練習のサックスサウンドの前に、そのときのセッティングを声で録音しておき、その一連の録音をファイルでPCやスマホに保存しておくのです。その録音は、当初はサウンドの比較の為の物でしかありませんが、保存を繰り返すことで溜まってきた音声ファイルは、あなたのサウンドの変遷の歴史的記録になり、セッティング改造の効果のサンプルにもなるのです。この音声ファイルが数年分溜まれば、あなたが今のサウンドや奏法に何かしらの疑問を持った時、その問題を瞬時に解決してくれる資料になるかもしれません。「あ、2年前のあのセッティングのほうが、今の音より良いかも」、なんて事に気づくかもしれません。サウンドファイルの保存が面倒臭い、という方はノートにメモするだけでも良いでしょう。サウンドの振り返りは難しいですが、吹奏感や楽器コントロールの難易度などは、紙へのメモでも十分役に立つでしょう。

 楽器を演奏する、音楽をやる側に立つ、ということは多くの場合、「長い旅」になります。旅の記録は単なる回顧の為だけでなく、次の旅の道筋を示す「道しるべ」にもなると思います。

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Written By: sax on 4月 12, 2018 No Comment

サックスのケースの選び方については、「ええ?また!」と言われるくらい何度もここで紹介してきました。過去の記事はかなり一般常識的なものが多かったので、今回は、「めっちゃ細かいケース選び」にこだわってみましょう。

 サックスケースはあなたのサックスが入ることが最低条件です。ただし、「正しく、適正に入る」必要があります。まずは「必要な隙間があるか」を調べる為にハンカチを使いましょう。パームキー、左手小指キー等、ケースに当たりそうな部分のケース側にハンカチを四つ折りほどにして敷き、サックスを納めます。で、ハンカチを引っ張ります。キーがケース内部に当たっていれば、ハンカチは引っ掛かって出てきません。スルッと出てきたら合格です。「そんな、細かい!」と嘲笑しているあなた、サックスのキーがケース内部に当たっているケース(シャレではありません)は意外に少なくないのです。このチェックをしておかないと、サックスをそのケース入れているだけで、キーバランスが狂ってしまいます。「当たり」のチェックの後は「緩み」のチェックです。くだんのケースにあなたのサックスを収納し、チャックなりバックルなりを閉めてロックします。ケースごと抱きしめて、ケースの一部に耳を付け、身体を左右に傾けます。ケースを逆さに持ったり、横にしたりも試してください。そこで、「ゴトッ」とか「ズズッ」とかの音がしたら、ケースとサックスの間に不要な隙間がある証拠です。疑わしい場所にタオルやクロスを挟んで、隙間がうまく無くなればそれで良し、なかなか治らないようなら、そのケースはあなたのサックスとは相性が悪い、ということで諦めたほうが良いでしょう。

 ここまでの試験に合格したら、次は耐久性です。近年のサックスケース内部は様々な加工でサックス本体への傷を防いでいますが、一番耐久性が弱いのがウレタンへの起毛塗装です。ウレタンに細かい繊維を植え付けて滑らかな素材感にする処理ですが、処理の方法によって剥がれ易くなる場合があります。ケース内部を隅から隅まで舐める様に確認し、少しでも塗装が剥がれているところがあれば、その場所の状態を確認してください。起毛の密度が低ければ、サックスと擦れる部分が早晩剥げてきます。剥げ易そうか、そうでないかを確認してください。舐める様に顔をケース内部に近づけていると、ケースの匂いも分かります。ケース内部には色々な接着剤が使われているので、有機溶剤の匂いがするはずです。気が付くか気が付かないか程度の匂いなら合格、「ツーン」と匂って来たなら同じモデルの別のケースと比べてみましょう。なるべく匂いが少ないほうが良いのですが、ケースを買った後、蓋を開けたまま陰干しすれば取れる場合もあります。ただし、かなり頑固な匂いもたまにあるので要注意です。有機溶剤の匂いでなく、カビ系の匂いがしたら購入は勧めません。

 サックスを収納した状態でのケースのバランスも大事です。太めの紐で吊るのが一番ですが、力に自信があれば指一本でも大丈夫です。色んな形態でのバランスをチェックして、変なバランスにならないかを確認しましょう。バランスの悪いケースは、持っていてとても疲れます。是非こだわってください。

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Written By: sax on 4月 4, 2018 No Comment

今更ながらの発言ですが、サックスはテーパーの付いた(先太り・先細りの)円錐管です。ネックの先端の直径が一番小さく、ベルの端の直径が一番大きくなっている、「徐々に太くなっているパイプ」です。という訳なので、とある部分を除いては、サックスの断面は全部 「斜め」になります。さて、サックスで唯一断面が平行なある部分とは…それはネックコルクです。ネックコルクの外形は基本的に円柱になるように削られています。その理由は、マウスピースを抜き差しして、チューニングするからです。重ねた紙コップを思い浮かべてください。円錐が円錐にはまると身動き出来なくなります。ですからマウスピースのシャンク(ネックを差す部分)も円柱の穴です。という訳で今回は「ネックコルク」の話しです。

 先にお話ししたように円柱のネックコルクに対し、円柱の穴のシャンクを持ったマウスピースを差せば、スムースに出し入れが出来、チューニングの際に不要な力を使う事はありません。ところがぎっちょん(?)、最近はシャンクの穴にテーパーが付いているマウスピースが少なくおりません。この構造だと、あるところで「行き止まり」ができ、それ以上マウスピースを深くさせない場所が出来てしまいます。それどころか、ちょっと抜いたら、マウスピースがグラグラする、ということにもなります。それを考慮して、ネックコルクにテーパーを付けるリペアマンさんもいます。これも実は考え物です。抜き差しの許容度は上がっても、マウスピースの位置でコルクの圧縮率が変わり、マウスピースからネックに伝達される振動が、マウスピースの位置によって変化してしまいます。深く差せばコルクは硬く絞まり、より直接的にマウスピースの振動をネックに伝えますが、浅く差せばコルクは膨らみ、振動を吸収するようになってしまいます。これを防ぐには、テーパーの付いたマウスピースのシャンクを円柱状に「彫り直す」のがベストですが、そのマウスピースに合った専用の工具を必要としますので、多くのリペアマンさんはコルクの削り具合で対応します。その場合、あなたのアンブシャでは、ネックのどのあたりが「マウスピースの標準ポジション」になるかを指定する必要がありますので、楽器を吹きながらコルクを調整してもらうのが良いと思います。

 ネックコルクをネックに接着するには、パッドをカップに接着する「シェラック」を使う場合がほとんどです。シェラックは熱で溶け、冷えるとカチカチになるため、マウスピースの振動をコルク経由でネックに効率的に伝えることが出来ます。サックス奏者の中には、このシェラックの硬さによる振動伝達を嫌い、あえて柔らかいボンド系接着剤を好む方もいらっしゃいます。柔らかい接着剤がクッションとなり、音がまろやかになるそうです。いずれにしろネックコルクとマウスピースのシャンクは、「ぴったり」と結合しなければなりません。ガッチリとマウスピースを掴んでねじることで、初めてマウスピースが動く。そのぐらいがちょうど良いでしょう。

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