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1月 2018

Written By: sax on 1月 17, 2018 No Comment

サックスは一生ものになり得る楽器です。しかるべき頻度でメンテナンスをしていれば、製造から例え50年、60年以上経ったとしても、ちゃんとした楽器として演奏する事が可能です。自分の身の回りの物で、これほど「使い続けられるモノ」は他にあるでしょうか?そんな寿命の長いサックスですが、それ故に気にしてあげるべき、「長い間のいろいろ」があります。

 ヴィンテージサックスを見定めるときには、その「歴史」が作りだしたダメージを確認する必要があります。確認の第一のポイントはストラップリングです。リングの内側がストラップフックとの長年の接触で削れている場合があります。多少の削れは問題ありませんが、大きな削れはリングの破損の原因になります。演奏中にストラップリングが千切れ、サックスが床にドスン、なんて恐ろしいですよね。テナーサックスなら「ネックのお辞儀」も確認すべきでしょう。テナーサックスのネックは長いので、ほんのちょっとの力でも曲がってしまう場合があります。慎重に扱っていても、長年の本体との「装着・脱着」の繰り返し、また演奏中にネックへ伝わる力で、想像以上に元の状態から上下に変形します。曲がりの程度は他の同型のネックと並べてみればすぐに分かります。ネックの曲がりは音程の取り難さや、息の詰まり具合となって演奏に影響します。

 ベルの周り、またサックスボディ左側の「擦れ傷」もオールドサックスの「あるある」です。ペル周りの傷はスタンドに立て掛けることによる傷、ボディ左側の傷は演奏中に奏者の太ももに擦れることによる傷です。ちょっとやそっとでは傷にはなりませんが、何百回、何十年と擦り続ければ傷となります。細かい傷は塗装面を侵食し、露出された地金(じがね)を錆びさせます。サックス管体内部のサビや汚れも、長年蓄積されれば空気の流れや、サックス全体の振動にも影響を与え、そのサックスのサウンドに悪影響を及ぼします。ひどい汚れは、「悪臭」にさえ発展しますので要注意です。

 あなたの愛機であるマイサックスを、将来まで最高のコンディションで演奏し続けるためには、こんな「長い間のいろいろ」にちょっと配慮すれば良い訳です。まずは定期的なメンテナンスを、必要な頻度でプロのリペアマンにおこなってもらいましょう。部品の摩耗や、パッドなどの消耗品の交換はリペアマンがしっかりとしてくれるはずです。ストラップフックには樹脂のカバーを着ければ、リングとの摩擦が和らげられます。樹脂で振動を殺してしまうのは嫌だ、という方は、ストラップリングのフックと擦れる部分に、ほんの少しオイルを塗るのも良いでしょう。

 摩擦が低減し、擦れのダメージを防げます。スタンドのベルを引っ掛ける部分には、柔らかいクロスやセーム革を挟み、ペルの擦れを防ぎましょう。サックスボディの左側に関しては、なるべくここを擦らない演奏姿勢を心がけましょう。またサックス全体を拭き掃除するときは、擦り過ぎないよう注意しましょう。手脂を拭き取る程度で十分です。サックス内部は頻繁にスワブを通して埃や水分を取り除きましょう。サックス内部を傷つけないよう、柔らかめの布のスワブを選ぶと良いでしょう。これであなたのサックスは、50年経ってもピカピカの現役サックスだと思います。
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Written By: sax on 1月 10, 2018 No Comment

皆さんはチューニングのピッチは何ヘルツに合わせていますか?「え、どういう意味?」という方もいらっしゃるかもしれません。結構奥が深い、基準音についてお話ししましょう。

 五線譜の真ん中のラ(A)を440Hzに調律することが、1955年に国際標準化機構(ISO)によって決められました。それ以来、A=440Hzは音響器材の校正や、ピアノやバイオリンなどの楽器の調律の標準として用いられています。ところが、この国際標準はアメリカがそれ以前に国内で標準として使っていた周波数で、ヨーロッパではA=444HzやA=448Hzが今なお主流ですし、日本でもA=442Hzが実質的主流です。とはいえ、基準は単なる基準。奏者の好みでどうにでもピッチはコントロールできます。例えば古楽器であるチェンバロは、今もバロック時代の基準値A=415Hzで調律されます。時代によるピッチの変遷をたどると、15~16世紀ごろのルネッサンス期は466Hz、18世紀バロック時代後期には392Hz、モーツァルトは422Hz、1859年のフランス政府制定ピッチは435Hz、1884年のイタリア政府制定ピッチは432Hz、20世紀のカラヤンは446Hzのカラヤン・チューニングと呼ばれる標準ピッチを使っていました。凄い違いですね。

要は「基準音A=440Hz」という規格は、音楽をやるものにとっては、「ま、だいたいこの辺」でしかありません。実際に日本のコンサートホールやスタジオ、音楽練習室に置かれているピアノは、ほとんどがA=441~442Hzあたりで調律されています。高めのピッチのほうが、全体にハリのある音になるというのが一般的な意見です。電子キーボードが入ったバンドでは全員が「ピッチ調整」をすることができますので、高いピッチで合わせる傾向があります。アコースティックのピアノがバンドに入っている場合は、ま、ピアノに合わせるしかありません。

 ヴィンテージのサックスにはローピッチモデルとハイピッチモデルがあります。サックスはネックへのマウスピースの抜き差しでピッチを変えるので、楽器の「落としどころ」のピッチを設定することで、「もうこれ以上マウスピースが入らない/抜けない」という問題を解消していました。世界中で標準ピッチが異なっていた事への対応ですね。不用意にヴィンテージのローピッチサックスを買ってしまうと、現代のバンドのピッチに合わせられない場合がありますので注意が必要です。

 「奇跡のピッチA=432Hz」という言葉をご存知でしょうか?A=432Hzでチューニングされた音が、より美しく響き、調和がとれるだけでなく、脊椎や心臓で感じることができるという説です。「A=432Hzは、宇宙の規則性と数学的に一貫しており、意識や重力、磁気、物質は、A=432Hzで振動や光、時間、空間の性質を統一している。」、のだそうです。スマホのアプリで432プレーヤーというものがあり、普通の音楽音源のスピードを変えずに、ピッチを2%だけ下げて再生することができます。これを使って曲を聴くと、確かに音楽全体の雰囲気が少し変わります。感じ方は人それぞれだとは思いますが、是非一回聞いてみてください。音楽でのピッチの重要性が感じられると思います。

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Written By: sax on 1月 3, 2018 No Comment

楽器を演奏して音楽を作り出すという事は、もちろん自分一人で楽しむことも出来ますが、多くの場合は人前でおこなう行為です。それ故に、「あがる」、「恥ずかしい」、「頭が真っ白」等という、決して嬉しくない精神状態といつも付き合っていかねばなりません。「どうやったらステージであがらずに演奏できるか」は楽器演奏者のほとんどが、一度は考えたことがあるでしょう。今日は「気持ちのコントロール」の方法を考えてみましよう。

 気持ちはしばしば身体に影響を与えます。強張った気持ちは身体をも強張らせ、緊張した筋肉は身体の痛みや不調を生み出します。肩がこる、首筋が痛い、指が突っ張る、そんな身体の不調は往々にして、気持ちのバランスの不調が生み出す結果の場合が多いようです。そんなときに我々は心の中で「落ち着け、落ち着け」と唱えるのが常ですが、100回言ってもほとんどの場合落ち着くことはありません。今、そのとき、心は平静を失っているのですから、そんな「言葉」で落ち着きを取り戻すのはほぼ不可能です。しかし音楽は太古の昔から、長い長い歴史の中で進歩や変化を続ける文化です。こういった状況に陥るのを防ぐための数々のノウハウを、多くの先達たちが編み出してくれています。

 演奏時の緊張を防ぐため、「気持ちを遠くに置く」という言葉があります。これだけでは意味が分からないですね。分かり易い説明は、「気持ちが近いとは?」から始まります。あなたがサックスで曲を演奏するとき、フレーズの音符をなぞる為に、指の動きに気持ちを集中させているとしましょう。「プレスの深さと、呼気のスピードを意識する」、「唇の調節で音程を維持する」、「タンギングを意識して音の切れを良くする」など等。これらはみんな、「気持ちが近い演奏」です。演奏中の意識の多くを、身体の各部分、もしくはそれらをコントロールすることに注いでいます。ほとんどが脳みそから1メートル以内の「近い部分」に意識が集中しています。もちろん身体の各部を動かさなければ、あなたのサックスから音は出てきませんが、これらの動きは「手段」であり、目的ではありません。サックスから生み出される美しいフレーズ、観客に届く豊かなサウンド、会場全体に満たされる音楽の幸福感。そんな「遠いもの」に意識を集中すると、身体がそれなりに自然に動いてくれるはずです。というか、そのために練習を積んでいるのです。

 ライブや演奏会での「自分の目標」は、指を間違えずに動かすことや、音の頭を正しく切ることではありません、「良い音楽を演奏する」事です。意識を近くに置けば置くほど、身体は緊張して動きを鈍くします。意識を遠くに置けば、ゆったりとした気持ちで音楽の演奏そのものを楽しむことが出来るでしょう。そのためには、練習においては徹底的に気持ちを近くに置き、身体のコントロールを緻密に鍛錬する必要があります。練習では徹底的に細かいことを攻め、本番では「成るようにしか成らん!」と大きな目標に向けて演奏する。これが練習と本番の気持ちの使い分けです。また練習中に気持ちの位置を変える事も良い方法です。細かいフレーズの指の練習をしながら、フレーズの全体に目線を変えて同じ練習をするのも効果的です。

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