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11月 2017

Written By: sax on 11月 29, 2017 No Comment

サックスを吹いた後は、必ずスワブを管体に通して水分を除去してください。サックスのお手入れの基本中の基本です。英語の「swab」は床を拭くモップとか綿棒の意味ですが、細くて覗くこともままならない、サックスの細いパイプの内部をしっかりと拭いてくれているのだろうか、とか、中で詰まってしまわないだろうか、とかスワブヘの「不安」は結構ありますよね。
 サックス用スワブクリーナーは、その形状から数パターンに分類出来ます。ハンカチ形状の布に紐をつけた「普及型」、何らかの形状保持構造を伴って管体内部を円形になぞるように作られた「パイプ内密着型」、布そのものの形状や構造で管体内部への接触率を上げようとした「もしゃもしゃ型(?)」等色々あります。近年の流行としてほとんどのスワブに、管体内にスワブが詰まってしまった場合に引き戻す、「詰まり防止戻し紐」が付いています。サックス管体の上部にはオクターブパイプと呼ばれる突起が出ているため、それがスワブを詰まらせてしまう場合が少なくありません。この戻し紐でベル側に引き戻せば、かなりの確率で詰まりを治すことが出来ます。ちなみにスワブ詰りがどうしようもなくなったときには、迷わずリペアスタッフに頼みましょう。素人技で何とかしようとすると、このオクターブパイプを破損したり、管体内部を傷つけたりしてしまいます。

 どんな形状のスワブでも、水分の吸収性能はかつての物から飛躍的に向上しているようです。かつてのスワブは木綿や合成シルクが吸水布の材質でしたが、いまではマイクロファイバー素材等の特殊な繊維で、ちょっとした水分も根こそぎ吸い取ってくれるようになっています。しかしポイントはここです。スワブは基本的に水分吸収のためのものです。管体内部を雑巾がけのように「擦って綺麗にする」訳ではありません。長期に渡ってお手入れをサボり、管体内部にホコリ等が溜まってしまった場合には、スワブによる掃除では効果がない場合があります。手入れをサボる→残った水分にホコリが付着する→管体内部にホコリが残る→ホコリにホコリが蓄積する、という最悪の展開は避けてください。「パイプ内密着型スワブ」や「もしゃもしゃ型スワブ」で何とかなる場合もありますが、最悪の場合、悪臭を放って来て、分解掃除という可能性も無い訳ではありません。

 スワブの正しい通し方、って有るんでしょうか。お勧めの作法はあります。基本、椅子に座ってやりましょう。膝の上にサックスを立てて、ベル側からスワブの「先紐(戻し紐ではないほう)」を入れ、管体を逆さにしてその先端をネック側から出します。そこからサックスを膝の上にサックスの上を右側にして置き(右利きの場合)、ゆっくりと先紐を引いていきます。そのときベルに吸い込まれていくスワブ本体が丸まったり、絡んだりしていないかを確認してください。スワブ本体が管体の中程あたりに達したら、左手で押さえるキーを左手で塞いで先紐を引いていきます。こうすると、パッドの裏側に付着した水分も吸収することが出来ます。スポン、とスワブがサックス上部から抜けたら大成功。これを数回繰り返して掃除はOKです。あ、ネックとマウスピースの掃除も忘れないでください。
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Written By: sax on 11月 22, 2017 No Comment

今日はサックスの彫刻の話しをしましょう。どうやって彫るか、何故彫るか、彫るとどうなるのか、など等、意外と知られていないようです。サックスの「刺青」とも言われる管体彫刻の「へえ~!」なネタです。
 管楽器の彫刻は何故するのか。簡単です、「綺麗だから」です。どんな楽器も美しい音を奏でるというその特質から、楽器そのもの自体も美しくあることを望まれました。近代の我々は電子・電気楽器の台頭で、楽器自身の美しさについて無頓着になってしまっている感は否めませんが、かつて楽器は高度な工芸品であり、絶対的な美しさが求められていました。サックスも彫刻入りは彫刻無しより、価格も高く設定されています。また「ピカピカ・ツルツル」な表面を多く持つ管楽器では、傷や汚れ、サビなどの表面劣化を目立たなくするという意味心有るようです。しかし良く言われる、「楽器管体の振動特性を変化させ、音色を変える」というような効果は、科学的には「?」なようです。

 管楽器彫刻の方法には、職人による手彫りとレーザー彫刻の二種類があります。レーザー彫刻はその名の通り、コンピュータ制御されたレーザー照射機が、管体に微細な傷を焼き付けておこないます。プログラムされたパターンが寸分の狂いもなく刻印されますが、主流はいまだに、職人の味が出る「手彫り彫刻」です。手彫り彫刻の道具は幅1~2ミリの彫刻平刀(ひらとう)です。この刃物を左右に細かく捻っていき、管体の上を「右、左、右、左…」と刃の左右を交互に進めながらジグザグの線を描いて行きます。サックスの彫刻を良く見ると、どんな細かい線も一本の直線・曲線ではなく、「W」が縦に連続したギザギザ線によって模様が描かれています。彫刻刀は非常に細く浅く、塗装面のみに傷を付けていきますが、それをジグザグの線にすることで、「模様を構成する目立つ線」になります。ジグザグ線の太さは彫刻刀の幅を変えて表現します。線の濃さはジグザグ線の波の密度で調整されます。このように管楽器の彫刻には高度な技術と芸術的センスが必要とされるため、一流と呼ばれる彫刻職人の数は決して多くないようです。真偽は定かではありませんが、数十年前に米国セルマー社のサックス彫刻の専属の職人さんが亡くなり、ある期間「彫刻なしモデル」しか生産されなかった、という逸話もあります。

 サックスの彫刻には花やツタ等の植物系やリボン等の柔らかいカーブの図柄が多いようですが、変わり種としては、ヴィンテージコーンの「Naked Lady(裸の女性)」や、建物や船などもあるようです。ヅインテージのアメセルとフラセルの見分け方のひとつで、フレンチセルマーは花のつぽみで、同時代のアメリカンセルマーは花が咲いている図案、というのも有名な話ですね。ほとんどのサックスの彫刻はベル部のみですが、ネックやキーカップにまで彫刻を施した、「特殊彫刻モデル」も数多く存在します。一部のサックスプレーヤーはこのようなモデルを「バリ刻」と呼んだりしています。「バリバリに彫刻したモデル」という意味なんでしょうか?
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Written By: sax on 11月 15, 2017 No Comment

テレビの通販番組等で、「目からうろこの新製品!」を良く見かけます。台所周りのキッチングッズに多いですよね。ネットのショッピングサイトでも、ついつい「おお、これは便利!欲しい。」と思って「ポチッ」と購入してしまうものが少なくおりません。しかし、それらの多くは、最初は夢中になりますが、だんだん使わなくなってくることが多いようです。「あれ、どこに仕舞ったかな?」、ってやつです。サックス関連のグッズの中でもそんなものが結構ありますよね。

 猟奇的とも言われるサックスの「音質改善グッズマニア」向けの製品は、古代(?)より綿々と現れては消え、消えては現れを続けています。「あれって、今もあるのかな?」と調べると、多くの場合「現役」だったりします。元々が母数の少ないサックス奏者のみが相手ですので、流行しても廃れても、そんなに浮き沈みは無いのではないでしょうか。

 私が近年最も感動したのは、サックスのネジやネックの接合部など、金属の接触面に塗る「振動改善オイル」です。オイルに特殊なものが配合されており、それを隙間に塗ることで、金属同士の振動の伝導率を向上させるというもので、いくつかのメーカーが似たようなものを出していたような気がします。最初は音質の激変がうれしくて、そこらじゅうに塗りまくった記憶がありますが、今は…塗ってませんね。そういえば、大昔にネックに取り付ける「パワーウェイト」とかいうものを使っていました。ネックのコルクのすぐ下にネジで取り付ける細長い流線型の重りです。息の通りが良くなって、サウンドがパワフルに…なった気がしました。これも今では使ってませんね。どこにやったかな?ネックの重りはある時期のサックス奏者の流行になりました。釣り用の鉛の重りをネックに巻き付けたり、硬貨をテープでネックに張り付けているサックス奏者もいました。なかなか見た目はグロテスクでしたね。(笑)

 リードに針で小さな穴をおける道具もありました。「プチン」と穴をおけると、そのリードが新品のように蘇った…ような気がしていました。何故か今は使っていません。専用の器具でなくても、細いキリやドリルで穴を開けることを推奨しているリード楽器プレーヤーもいらっしゃるようです。リードの振動の特性を変化させるようですが、上手くいけばOKですが、失敗も無い訳ではないようです。

 チタンや銀などの特殊金属のネックスクリューは定番商品になりつつあります。金属や木製のサムレストとサムフックも色々なメーカーから定番グッズとして出ています。これらも出たばかりの時は斬新でした。装着して試奏して、めちゃくちゃ感動した覚えがあります。パッドレゾネーター(パッドの中心の反射板)を特別な素材や形状のものにするのが流行った時代もあります。こういうのって、良いも悪いもないですよね。楽しいのが一番。サックス奏者で良かったぁ!
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Written By: sax on 11月 8, 2017 No Comment

サックス本体の次に大事な存在、マウスピース。いや、マウスピースが無ければサックスは音が出ませんから、実はサックス本体よりも重要かもしれません。あなたのサックスのサウンドの特徴も、フレーズのコントロールも、また楽器の吹き易さもマウスピース次第です。マウスピースに関する「細かい注意点」についてお話しします。

 ポップス系、ジャズ系のサックス奏者の中には、マウスピースの「状態」に関して無頓着な方が少なくないような気がします。演奏した後は、サックス本体にスワブを通して水分を取り、マウスピースの中にも小型のスワブを通して、「お手入れおしまい!」、ってパターンです。このパターンのサックス奏者は多いですよね。それどころか、「何にもしないでケースに収納!」、なんて超ズボラサックスプレーヤーだって少なくありません。このような演奏後のお手入れでは、マウスピースの周りに唾液のタンパク成分がこびり付き、それが積層していき、和菓子の「きんつば(あんこの周りを小麦粉の衣を塗って焼いたもの。分かるかなあ?)」のようになってしまっています。「いやあ、自分以外吹かないし、音にも関係しないから良いでしょ。」、という言い分が多いようですが、マウスピースの汚れは、実はサウンドの質に対して決して無関係ではありません。

 ちょっと話を別の視に移しましょう。マウスピースパッチです。マウスピースに歯形が着くのを防いだり、前歯に伝わる振動を抑えるために、マウスピースの歯が当たる部分に貼るシールです。クッション性や歯の滑り具合などから、厚いもの薄いもの、硬いものソフトなものと、数多くの種類が出回っており、奏者によって好みが分かれるようです。このマウスピースパッチによって、吹くときの奏者の感覚だけでなく、サックスから出てくるサウンドも変わることをご存知でしょうか?厚手で面積の広いマウスピースパッチを貼った場合のサックスのサウンドと、マウスピースに何も貼らない場合とを較べると、パッチを貼った音はわずかに「輪郭の甘い音」に感じると思います。その理由は、マウスピースパッチがマウスピースの振動を吸収する、「吸音材」になってしまっているからです。サックスのサウンドの源泉の振動を作り出すマウスピースですので、ちょっとした事でもサックスのサウンドに影響が出てしまう訳です。

 話をマウスピースの汚れに戻しましょう。もうお分かりですね。こびり付いたタンパク汚れやメタルマウスピースの「サビ」は、マウスピースにパッチをべたべたと貼りまくっているのと同じことです。この汚れによって、サウンドが「眠く」なります。また経年変化で素材が劣化したもの、落として内部に見えない傷があるもの、などなどマウスピースの振動を本来のものから変化させてしまいます。高品質なエボナイト(ハードラバー)は経年変化が少ないようですが、安価なもの、アクリル系樹脂等は数年で「寿命が来る」とも言われています。マウスピースは大切に扱ってくださいね。
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Written By: sax on 11月 1, 2017 No Comment

まだちょっと早い気もしますがもうじきクリスマスです(か?)。クリスマスにはクリスマスツリーが付き物ですが、このツリーを見るといつも、遠い昔に尊敬するリペアマンさんに言われたことを思い出します。「木管楽器はこのクリスマスツリーなんだ。だから上下に揺らしたらいけないんだよ!「は?なんのこっちや。」の話しです。

 サックスの構造を極限まで簡略化すると、パイプの周りに何本かのバーが平行に沿って配置され、そのバーから垂直に生えた枝の先にトーンホールを塞ぐキーカップが付いている、なんて構造になります。フルートもクラリネットも、ほとんどの木管楽器がこの構造です。で、クリスマスツリーです。真ん中の太い幹から沢山の枝が生えています。枝の先にはサンタやら銀のボールやら、トナカイなどの「飾り」がぶら下がっています。このクリスマスツリーの幹を持って、上下に揺すったらどうなるでしょう。中心の幹の上下動が些細なものでも、枝の先は大きく揺れます。ぶわんぶわんと揺れ続けます。これが、「幹と枝とおもりの原則」です。この原則をサックスに当てはめて考える訳です。

 あなたは自分のサックスをケースに入れて運んでいます。今流行のリュック型パックケースで、中のサックスは縦になっています。あなたが歩けばケースも揺れる、そして中のサックスも上下に揺れます。その揺れはシャフトから伸びたアームとその先のキーカップを揺らします。キーカップはトーンホールを塞ぐために、ある程度の大きさの金属のお皿とパッドです。

この先端のおもりの重さは、アームの長さが長い程テコの原理で増幅されます。サックスが少し上下に揺れただけでも、極端に考えればキーカップの先端は「ゆっさゆっさ」と上下に揺れ、それを支えるアームはグイグイとしなっているのです。そんな揺れが続けば、トーンホールをぴったりと塞ぐように調整されたパッドの位置は、ずれてしまうのが当たり前です。このクリスマスツリーの法則(?)に則って、「フルートを縦にして運ぶな」という指導者やリペアマン、専門家は少なくありません。

しかし現実問題、サックス族のアームは強靭ですので、「サックスを縦にして揺らすな」というひとはあまりいませんが、こんな話を聞いた皆さんはもう心配になっていますよね。(笑)
 そんな心配を一掃するのがキークランプです。サックスのキーを全部塞いだ状態に固定する、「移動時のサックスダメージ回避用品」です。サックスを持って移動する際、特に揺れが続くときには、サックスのキーをキークランプで固定しておくのが安心です。クランプが無くても、2cmほどのコルクの切れ端が7、8個あれば、サックスの解放キーをすべて塞ぐことが出来ます。

工場出荷時のサックスは、クサビ形のコルクのチップですべてのキーを塞いで固定しています。特にキーアームが長く、カップが大きいバリトンサックスには効果大です。「心配し過ぎだよ!」という前に是非お試しを。調整に出す頻度が少なくなること間違いなしです。
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