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8月 2017

Written By: sax on 8月 30, 2017 No Comment

サックスに限らず、管楽器奏者には多くの都市伝説や迷信とも言うべき「言い伝え」が存在します。それだけサウンド作りが微妙であり、かつ奏者たちの注意、愛情が多く注がれている事の結果だと思います。それらのいくつかの迷信を考えてみましょう。
 最近よく耳にするサックスの表面処理についての解説で、「ノーラッカーのサックスは渋い音がする」という意見があります。本当でしょうか?渋い音ってなんでしょう?サックスの場合、スモーキーで枯れた音というのが、ヴィンテージサックスの音に似ているとして高い評価を得る場合があります。音質を倍音成分について考えると、枯れた音は広範囲に倍音成分が分布しているもので、倍音が少なく、楽器のセンタートーンに音の成分が集中しているのが、いわゆる「ストレートな音」です。ノーラッカーのサックスの場合、ラッカーによる表面塗装によって失われる振動成分が生きている、つまり倍音成分がラッカー塗装の場合に比べて多い、そしてそれが広く分布していると言って良いでしょう。ですので、多くの意見で、「ノーラッカーは良く鳴る、渋い音がする」と言われるのだと思います。ただし、「渋い」に関しては、ノーラッカー故の表面の腐食系変化が視覚的に影響していると思います。そしてサックスの表面のラッカーは決して倍音を殺す悪役ではなく、サックス表面を腐食変化から守る、という役割もありますので、ノーラッカーのサックスは、「どうサウンドが育つか分からない」という部分もあります。
 リードは硬いほうが良い、というサックス奏者少なからずいます。リードは「Hardを使ってます」、「4番です」なんてサックス奏者を、「凄いなあ!」なんて感心する風潮もあります。これ、完全に無意味です。リードの一枚一枚の振動性能(鳴り)とマウスピースとの相性、そして奏者の吹き方でサックスのサウンドが決まります。固いリードが柔らかいリードより良い音が出るという根拠はありません。ただし柔らかいリードより硬いリードの方が鳴らせ難いという傾向はあながち間違いではありません。そして奏法として、柔らかいリードの「暴れる振動を抑え込んで吹く」のと、硬いリードの「振動し難いものを息でどう振動させるか」という相異する奏法のどちらが効果的でやり易いかは奏者によって異なるようです。
 ストラップによってサックスの音色が変わる、というのはサックス奏者の知識として常識になりつつあります。本当でしょうか?ストラップ側のフックとサックス側のストラップリングとの接点はせいぜい2、3平方mmです。プラ製フックは弾力が有るので接触面積が大きいです。金属製フックは硬いので、ストラップリングとの接触面積は少なくなります。この面積でサックスの響きにどれだけの影響が出せるのでしょうか。ストラップがサックスのサウンドに影響が無いとは言いませんが、フックやスリングの材質をあれこれ考えるより、楽な演奏姿勢を考えたほうが、効果的に良い音が出せるのではないかと考えるのは、私だけでしょうか?
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Written By: sax on 8月 23, 2017 No Comment

音楽家、特に管楽器奏者は「擬音語」が好きなようです。近年では「オノマトペ(擬声語を意味するフランス語)」などと呼ばれて市民権を得ています。ドカーン、とか、サラサラとか、ワンワン等の状態や動作を簡単な比喩の言葉で表現したものがオノマトペですが、サックスの周りにも色々ありますよね。何故か音楽をやっていると、多くの事でオノマトペが使いたくなる傾向にあるようです。思いつくがままに挙げてみますので、もし気に入ったものがあったら、音楽仲間との会話や、リペアマンとのやり取りに使ってみてはいかがでしょう。
 リードの周りはオノマトペの宝庫です。「手入れの悪いリードがニチャニチャする」、「リードを指でコンコン弾いて水分を散らす」、「リードに水分が溜まってジュルジュル音がする」、「ペヒッ、とりードミスを繰り返す」、「リードをべ口べ口舐めて湿らせる」、「リードの先がパキッと割れた」、「リードがへたって来て、先端がウネウネになってる」、など等ありますね。
 サックスの不具合やコンディションを表す場合にもオノマトペは大活躍です。「低いB♭の運指でパッドを全部塞ぎ、人差し指を開けたり閉じたりして、ネック先端からボンボンと重く低い音が出てきたら、パッドの密閉性はほぼ問題なし。ペンペンと高い音がしたら、どこかのパッドが空気漏れの可能性あり」、「ネックが本体にサクッと入る場合は、ネックのテノン(継手)は要拡張。グリグリと入り難かったら本体レシーバーの要拡張」、「キーアクションでどこかからカチカチ音がしたら、コルク欠落の可能性あり」、「どこかのトーンホールに隙間があると、音がパヒッと裏返る」、「パッドがトーンホールにくっ付いて、ペチャぺチャする」、「パームキーのトーンホールから、水分がタラタラと垂れて来る」、「ネックスクリューはギュッとではなく、クイッと締める。締めすぎに注意」、「針バネを開放して、ウビーンウビーンと振動しなくなったら、バネが鈍って来ているので要交換」、「G♯キーを開けると、ストッパーコルクが当たらず、プルルンと嫌な振動をする」。
  奏法を説明するときには伝統的に(笑)オノマトペが多用されています。「吹き込むときは、ハアーと温かい息をマウスピースに吹き込むつもりで」、「フラジオ域を出すときは、ヒィーという高音を歌う喉にして息を出す」、「タンギングはトゥトゥトゥトゥとルルルル(これはオノマトペとは違うかな?)」、「息を吸うときは、クッと背中を開いて素早く吸う」、「立ったまま腰をストンと落とす感じで力を抜く」、「キーに指を置くときは、フワッと卵を包む感じで」、「音の最後はヒュイッと抜かずに、ピッと止めること」。きりがありませんね。
 演奏の表現に至っては、それぞれが自由なオノマトペを使います。「イントロはドカーンとかまして、メロに向かってシューとデクレ(デクレッシェンド)してください。メロのバックはフワッと優しく。Fからのテュッティはゴリゴリと音を前に出してください。エンディングに向かってギュンギュンと各パートが絡んでいきますが、決してツンツン前のめりで走らないように。…」。分かりました?(爆笑)
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Written By: sax on 8月 16, 2017 No Comment

良いサックスとはどんな楽器か、またどんなサックスが良いと言えるのかは、ネットや書籍、雑誌等、多くの場所で語られています。逆に良いサックスでも、その残念な部分も話題になります。多くのヴィンテージサックスの名器はその秀逸な音質の魅力に対し、音程や操作性に難があることが多いようです。サックスに関して「良い」だ「悪い」だを我々サック奏者は毎日のように話題にしていますが、サックスの、「良い子、悪い子、普通の子」とは何なんでしょう。
 「良いサックス」の定義は意外と簡単です。演奏者に愛されているサックスであれば、それは良いサックスでしょう。楽器という音を出す機械の性能としての、音程、音質、操作性、耐久性、反応速度等、色々な「尺度」はありますが、奏者が気に入って吹いているのなら、多少の不具合は気にならないでしょう。しかし奏者の技術の上達や嗜好の変化によって、「良いサックス」でも、あっという間に「今いちなサックス」になってしまうことは言うまでもありません。サックスに限らず、楽器の「良さ」は、その奏者の求めるものとのバランスの結果であるとも言えるかもしれません。ある著名なプロサックス奏者は、「音程を捨てても音質やサウンドを取る、というサックス奏者は居るし、間違いではない。自分のやりたい音楽がそれで出来るのなら。しかしビッグバンドのサックスセクションがそれを言うのはダメだと思う。」と言っていました。プレーヤーのそれぞれの立ち位置で、サックスの「良し悪し」も変わるという事ですね。
 「悪いサックス」はもちろん「良くないサックス」です。サックスとしての性能、音程や音質、操作性、耐久性等々の要素が、必要なレベルに達していないサックスが「悪いサックス」と言えるでしょう。でも市場にあるサックスで、少なくとも商品として新品、もしくは中古商品としてショップで売っているサックスには、本当の意味での「悪いサックス」は無いのではないかと思います。ある程度の機能満足度の違いはあっても、その店やメーカーが商品として堂々と市場に出しているものですので、それなりの楽器だと思います。ならば100万円のサックスと3万円のサックスの違いは何なのでしょう。その違いは、機械としてそのサックスを作るためのコストの差によるものです。上質な素材を使い、高度な生産技術で作り上げ、入念に検品や調整をしたサックスは、やはり高額にならざるを得ません。それらのどこかに目をつぶれば、かなり安価にサックスを製造できます。しかしコストの削減は、多くの場合耐久性に現れます。安価なサックスは、買った当初は「普通のサックス」でも、数か月で「悪いサックス」に近づきます。調整で復活する場合もあれば、調整すら無理なサックスもあるようです。頻繁な調整を必要とすれば、調整にかかる費用が最初の価格を上回る場合もあるでしょう。あるベテランリペアマンが言っていました。「良いサックス?修理し易いサックスかな。」、だそうです。「良い子悪い子普通の子」、難しいですね。
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Written By: sax on 8月 9, 2017 No Comment
音楽だもん、楽にしなくちゃ。

音楽の「楽」に引っ掛けた粋なタイトルのつもりなので、出来たら気付いてくださいね。今回は管楽器奏者の多くが経験している、「頑張り病」という恐ろしい病気の話しです。年長のベテランサックス奏者は、この「頑張り病」のことを、「若気(わかげ)の至り」とも言っていました。管楽器奏者の場合の「若気の至り」は、歳をとっても治らないものもあります。ではサックス奏者の「頑張り病」とは…。
 テナーサックス奏者の皆さん、マウスピースのティップオープニング(先端の開き)はいくつですか?7、8、あたりですかね。でも、9とか10とか、なんとなく広いティップオープニングに憧れていませんか。伝説のブロー派のテナー奏者には、広いティップのマウスピースを使って、ゴリゴリと太い音で吹きまくる「ホンカー(テキサステナーとかブローテナーとかとも呼ばれます)」が数多く存在します。そんなレジェンド達に憧れて、「広いティップはカッコ良い!」なんてイメージを持っているのではないでしょうか。確かに広いティップのマウスピースは大きくて太い、独特のサウンドを出すことが出来ます。しかし必要な息の量やスピード、唇でのコントロールは超絶難しく、狂い易い音程を矯正するのも至難の業です。難しいからカッコ良い、挑戦する価値があるという考えもありますが、その努力や挑戦で得られるものの「価値」と「効率」を考えることが必要です。いくら太くて豪快なサウンドでも、音程が危うければ音楽としては考えものです。もの凄く頑張って、何かを失っているのではないでしょうか?
 ロングトーンの練習は基本中の基本です。毎日5分、長く、揺れない音を息の続く限り延ばすことを繰り返します。唇の周りの口輪筋が鍛えられ、安定したアンブシャが完成していきます。長い息を出せるよう、正しい呼吸の方法も体に染みついてきます。…ですか?あなたがやっているロングトーン練習で、本当にそんな効果が出ていますか?決めた事だから、大事だからと、「頑張るための頑張り」になっていませんか?練習には練習の目的とその方法、進歩の確認、目標達成の確認方法等が必須です。でなければ、ただの「自己満足」で終わってしまいます。あるプロサックスプレーヤーは、「10秒で終わるロングトーンもあれば、10分でも納得できず、諦めて他の練習に移行する場合もある。要はそれで何を得たいかだよ。」、と言っていました。
 背筋を伸ばして、胸を開いて、あごを軽く上げる。サックスの演奏姿勢の基本ですね。でも、これって「自然」ですか?この姿勢を実現するために、身体のあちこちに無理な力が入っていませんか?この姿勢をしようとするがゆえに、無駄な力を入れ、かえって喉が細くなったり、肩が突っ張ったりしていませんか?そうです、形だけを追った努力は、「百害あって一利なし」なんです。サックスの上達には努力は絶対必要です。何の努力もなしに、サックスで素晴らしい音楽を演奏できる人など居る訳がありません。しかし努力の目標は、「美しい音楽を演奏する事」であり、そのために頑張っているのではないでしょうか。自分の頑張りの効果、バランス、要否、など等、しっかり考えながら頑張りましょう。不必要な辛い頑張りは、プラス面よりマイナス面のほうが多いです。頑張り病には要注意です。
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Written By: sax on 8月 2, 2017 No Comment

全世界にサックス奏者はいったい何人いるのでしょう?始めやすい管楽器としてナンバーワンと言われている「サックス」ですので、相当の数の方が日夜(?)サックスを吹いていることでしょう。私自身サックス奏者であり、多くのサックス奏者の友人がいます。そしてそんな「サックス仲間」の間で、各々個人が開発した「サックスの技」があります。演奏に関しての「技」ではありません。サックスと付き合っていくための「誰も教えてくれそうもない小技」です。今日は私か実際に目にした、面白いサックスに関する小技たちを紹介しましょう。
 サックス奏者は持ち替えが多いです。ソプラノとテナーの二本持ちなんて可愛いほうで、ビッグバンドのサックスセクションでは、テナーサックスに加えてソプラノサックス、フルート、クラリネットなんて4本持ちも珍しくありません。これらの楽器全部、吹くのは自分ですから、ステージに持って行くのを、誰が助けてくれるわけではありません。多くのサックス奏者は、この4本の楽器と譜面と楽器スタンドを一人で抱えてステージに向かうのです。賢明な奏者なら何回かに分けて運ぶのでしょうが、両手・両脇を使い、口で啼えてまで一度に運ぼうとするのが大多数です。この中ですごい技を見ました。クラリネットとフルートそれぞれに被せるフェルトの袋を自作し、それに入れた楽器をサックスのベルに入れて運んでいるのです。テナーサックスのベルならクラリネットとフルートくらいは入ってしまいます。フェルトの袋に入っているので、楽屋からステージ程度の距離なら、サックスのペル内部やフルート、クラを傷つけることもありません。フルートもクラも、裸でベルに入れるのは危険が多過ぎます。普通のサックス奏者がベルに入れるのはもっぱら譜面が多いようです。でもフェルトの袋を使えば、サックスのベルがかなりの収納性能を発揮するのです。ちなみにこのフルートとクラリネットの「袋」は、炎天下の野外ステージの場合、「楽器の日除け」にもなり、直射日光で「熱々」になるのを防げます。
 アンサンブルの練習中に、リードが鳴らなくなってきたらどうします?交換しますね。しかしマウスピースをネックから外してリードを付け替えたら、チューニングをやり直さなくてはなりません。ある友人は、ネックをサックス本体から外してマウスピースのリードを交換します。なるほど、これならピッチは動きません。また、マウスピースの奏者の上前歯が当たる部分に、多くのサックス奏者が「マウスピースパッチ」と呼ばれるシールを貼り、前歯が直接マウスピースに触るのを防いでいます。歯への振動を和らげたり、マウスピースに歯形が付くのを防いだりするものですが、なかなか好みの物を探すのが難しいようです。クッション感はOKだが、歯の滑りが今ひとつとか、またその逆とか…。ある友人はパッチを2枚貼って、その不具合を解決していました。「パッチの二枚貼り」って目からウロコではないですか?ただしマウスピースパッチの厚さや広さは、マウスピースのサウンドに微妙に影響しますのでご注意ください。
 ちょっと困ったことを真面目に考えると、何かしら解決のアイデアが出るものですね。
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