Written By: user on 5月 20, 2013 No Comment
びっくり便利小物:100均モノ

最近は、何か必要なものがあるとまず「100均」に出かけ、100円で手に入るかどうかを見極めてから本来のお店に行きます。そうでないと、「えー、これ100で買えたのぉ~?」、と後で後悔する確立が非常に高いからです。筆記用具やセロテープ、バインダ系は100均が絶対強いですよね。実はサックス奏者が使えるものも結構沢山揃います。もちろん、「テナーサックス用○○」なんてものは置いてありませんが、「ああ、こう使えるのか!」ってものがあるんです。そんな100均サックスアクセサリーをご紹介します。
 「ソフト物」と私が呼んでいる100均グッズがあります。ウレタンフォームで出来ている、袋物です。用途としてはペンケース、携帯ケース、ノートPCカバー、スマホカバー等です。衝撃や傷から内部を守るスポンジ状のウレタンフォームが素材ですので、サックスの小物を守るのに最適です。デジタルレコーダーやチューニングメーター、メトロノーム等のケースに最適です。大き目のものを買ってきて、自分で少し裁縫すれば、スマホケース →マウスピースケース、ノートPCカバー →ネックケースなんて工夫も可能です。また、ストラップやストラップハーネス等を入れ、サックスのベルに収納するためにも使用できる場合もあります。この場合はジッパー等がベル内部を傷付けないよう工夫してください。
もうひとつ私が重宝している100均モノは「クリアフォルダー」です。紙を入れる透明ビニールの袋が本のように綴じられた例のものです。文房具屋さんで探すと意外と高価ですが、100均ではちょっと造りは雑なようですが、透明ビニールが薄手のものが何種類も置いてあります。これらが楽譜を入れるのに重宝します。ビッグバンドの楽譜やスタンダードソングブックを分解したものを入れるのです。数百曲が載っているソングブックも、すべての曲をセッションでやるわけではありません。本を分解しページ単位にばらすと、必要な曲だけ携帯出来て便利です。そのバラバラページをクリアフォルダーでまとめておくわけです。また100均のクリアフォルダーは薄手なものが多く、耐久性では高価なものに負けるようですが、「軽さ」は勝っています。楽器と一緒に運ぶ楽譜は軽いに超したことはありません。またクリアフォルダーに入れておくと、必要な楽譜がすぐに探しだせることと、野外での演奏で風に飛ばされにくい等のメリットが数多くあります。

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Written By: user on 5月 17, 2013 No Comment
びっくり便利小物:シザーバッグ

サックスを演奏するとき、色々な部品を身に備えておく必要があります。誰でもが格納場所に困るのは、マウスピースのキャップです。意外と大きいのでズボンのポケットではかなり邪魔です。ジャケットのポケットでも膨らんでしまいます。床に置いておけば、蹴飛ばして、「カランカラン」と大きな音を出して転がって行ってしまいます。他にもリードケース、吸水シート、筆記用具なども演奏中に身の回りに「あって欲しい」モノ達です。上着を着る季節なら、多少のものはポケットに収納できますが、ステージでの衣装と考えると、男性も女性も、かなりの制約を受けます。格好良くサックス小物を収納出来、かつ目立たない方法は無いのでしょうか。これ、私、見つけました。それも美容院で(笑)。
 美容師さんが腰から下げているハサミ用の小さなポーチ。種類の違うハサミや櫛をここに忍ばせて、状況に応じて格好良く道具を持ち替えます。昔は大工さんもこんな風に道具を腰に下げていましたね。それの超ファッショナブル版でしょうか。このバッグをシザーポーチとかシザーバッグと呼ぶそうです。で、これが今はファッションのアイテムになっているそうです。ネット通販のサイトで調べたら、あるわあるわ、色々なサイズやタイプの「シザーバッグ」系の超小型バッグが揃っています。腰のベルトに装着するものや、腰ベルトも混みのウェストバッグ型、また肩から提げるショルダーバック型等、体への装着法も収納力も様々です。値段もナイロン製の安価なものから、本革製の高級ブランド品まで様々です。サックス吹きが利用するポイントとしては、「目立たない」ということではないでしょうか。「どんなステージ衣装でもひっそりと馴染んでくれる」、そんな小物入れが理想でしょう。
先日、あるイベントでのジャズコンボの野外演奏を聴いていたところ、サックスプレーヤーの方が、上着の裾で隠れてしまう左の腰の後ろ側に、小さなバッグを潜ませていました。演奏の合間の休憩時には、マウスピースのキャップをそこから出してマウスピースにセットしていましたし、リードの調子がいまいちだったらしく、スペアのリードもそこから出してました。風が強くなってきたら、バッグから洗濯ばさみを出して楽譜を譜面台に固定していました。まるでドラえもんの四次元ポケットですね。

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Written By: user on 5月 13, 2013 No Comment
フルート持ち替え時の注意

AIZENもフルートのご提供を始めましたので、フルート吹き、特にサックスプレーヤーのフルート持ち替え奏者への情報も拡充しなければ、と思っています。多分、フルート専門の奏者では余り意識しない、持ち替えフルート奏者用のノウハウも多々有ると思います。そんな情報の始めの一歩として、サックスからフルートへ持ち替えるときの注意を二、三あげてみましょう。
 コンボジャズの場合は、一曲の途中でサックスからフルート、フルートからサックスへ持ち替えることは稀でしょうが、ビッグバンドのサックスプレーヤーの場合は日常茶飯事です。近年のアレンジャーによる曲では、一曲の中の随所に「change to Flute」やら「change to Sax」と書いてある場合が少なくありません。だいたい楽譜のパート記載が普通の「2nd Tenor Sax」とかではなく、「Woodwind 3」なんて場合があります。ま、とにかくスムースに楽器を持ち替えなければなりません。このサックスとフルートの持ち替えをスムースにするポイントが三つあります。唇、アゴ、指の3種です。
サックスとフルートの最大の違いは音を発する構造です。サックスではマウスピースに付けたリードを振動させますが、フルートではリッププレートの歌口孔(サウンドホール)に息を吹きかけて、空気の渦で音を出します。この息を作るため、上下の唇を閉じて、その間にアパチャーと呼ばれる小さな孔を開け、そこから細い息を出し、歌口孔にぶつけます。サックスは口を開けてマウスピースを咥えていますが、フルートは口を閉じます。そして正確にアパチャー(唇の空気穴)の形状をコントロールして息を出さなければなりません。この違いを相当意識しなければ、フルートに持ち替えた後の最初の音は絶対に出ないでしょう。次はアゴ、サックスでは使わない場所です。アゴというよりアゴと下唇の間というのが正しいでしょうか。ここにしっかりとリッププレートを固定しないと、フルートの音を安定させることが出来ません。左手人差し指の付け根でフルートを支えて、適度な圧力でフルートを安定させることに集中してください。そして最後のポイントはキーを操作する指の動きの違いです。サックスではかなり大きな指のアクションでキーを操作しますが、かなり小ぶりのフルートのキーでは、より繊細な指の動き、力の入れ具合が必要です。サックスの操作の指のアクションを「パタパタ」と例えるなら、フルートは「うねうね」です。また動かす方向も違います。頭を切り替えないと、キーに無理な力を加えて、フルートの調整が狂う場合もあります。これら三つの「頭の切り替え」はサックス&フルート持ち替えの、最小限のものですので、自動的に意識できるよう癖をつけてください。

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Written By: user on 5月 10, 2013 No Comment
メトロノームはメカが良い

練習でエチュードや練習フレーズを吹く場合、メトロノームは必須です。テンポが守れて始めて音は音楽になります。メトロノームは練習の必需品です。ま、みなさん全員がメトロノームを持っていると仮定して、さて、どんなメトロノームを使用していますか?今日はちょっとメトロノームについて考えてみましょう。
 きっと皆さんのうちの多くが、電子式のメトロノームを使っていることと思います。安いし、軽いし、デジタル表示でテンポが簡単に指定できるし、音質だっていくつかの種類があるものもあります。単に「コツ、コツ、コツ、チーン」だけでなく、リズムの基本パターンを発生させる機能を持っており、「リズムマシン」として使えるものも安価で出回っています。そういえば、イヤホンの大きさで、耳の中に納まってしまう電子メトロノームもありますね。この電子メトロノームを選ぶとき、重要な要素は何でしょうか?電子式なのでテンポが安定しないなんてものは皆無です。なのできっと皆さんは「付加機能」や「デザイン」で選ばれていることと思います。チューニング機能、録音機能の付いたメトロノームもありますよね。でも、メトロノームを選ぶ際の重要な点を見逃していないでしょうか?それは音の大きさと振り子針の見易さです。
サックスの音はかなり大音量です。その音にかき消されない音を、メトロノームは出さなくてはいけません。指標とするべきメトロノームの音が聞こえなかったら、まったく練習になりませんよね。また振り子の針が表示されていて、見やすいことも重要です。張りの振れではなく、別の表示形式で代用している電子メトロノームもありますが、とにかく見やすいものが大事です。メトロノームを使ってテンポを維持するとき、「コツ、コツ」の「瞬間のポイント」だけでなく、「その間」を把握することもとても重要です。針の振れは視覚的にテンポの感覚をプレーヤーに知らせてくれるので、うまくそのテンポに「乗る」ことが出来るのです。「コツ、コツ」のテンポのタイミングを感じながら、その間の「間(ま)」を感じる必要があるのです。
 というところで私の独断をば…。個人の練習には、メカ式のゼンマイを巻くメトロノームが最適だと思います。そう、あの音楽室においてあった三角形のでかい奴です。まあ、カバンに入れて持ち歩くには大きいので、持ち運び用の小型のものでも良いですね。ゼンマイのメカ式だったら、「ネジが切れるまで吹き続ける」なんて「特訓の自己管理」も出来ますよ(笑)。

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Written By: user on 5月 6, 2013 No Comment
サックス吹きが持っていたいドライバー

さて、皆さんのサックスケース、または練習バッグにはどんなものが入っていますか?クリーニングスワブ、リード、コルクグリス、3色ボールペン、細書き油性ペン、吸湿ペーパー等、いろんな小物がサックス吹きの「備品」」としては必要です。そんな備品のなかに「ドライバー」は入っていますか?こいつは意外と忘れがちなのですが、とっても有ると便利なんです。どんなドライバーがサックス吹き必携なのかをお話しましょう。
 一本は入れて置きたいのが「時計ドライバー」という奴です。精密ドライバーとも呼ばれる、超小さく、細身の、お尻にくるくる回る指あてが付いたドライバーです。サックスの場合は2mm幅くらいの「マイナス」の精密ドライバーが重宝します。使い場所は色々ありますが、一番使うのはネックのオクターブキーの支点の部分のネジです。オクターブキーが「パタパタ」するための部分のこのネジは、サックスを吹いていると徐々に緩んでくる場合があります。他にもこのドライバーが活躍するネジがサックスには沢山あります。またこのドライバーはサックスのキーのバネの引っ掛けを外すこともできます。ちょっとキーが重い、軽い、パッドの締まる力が弱い、などという場合に、このドライバーで針バネを外し、ちょっと調整してから戻す、というような作業も可能です。バネの調整を自分でまめにおこなうサックスプレーヤーには、この精密ドライバーをヤスリで加工して、バネ掛け工具にしてしまっているひとも少なくありません。ドライバーの先端に溝を切って「バネ押し用」、軸にカギ型のくぼみを作って「バネ掛け用」にすれば立派な工具に変身です。
もひとつ持っていたいのが先端が7mm幅程度のマイナスドライバーです。この大きさは大振りのドライバーの範疇ですが、サックスのネジには、そんなに力を入れて締めるものは無いので、ドライバーセットになっているような持ち手の小さい、コンパクトなもので構いません。これの使いどころは、なんといってもサムレストの調整です。指に対するサムレストの、微妙な角度を調整するのに必須です。指が痛いのに我慢して、サムレストの角度をそのまま使っていませんか?このドライバーでちょっとネジを緩め、良い按配の角度に変えて、ネジを締めて固定します。吹き方によってサムレストの角度は微妙に変更したほうが、抜群に操作し易くなります。またこの大きさのドライバーは、低音部のパッドの開き具合を決めているネジにも使用できます。知識の無い方がむやみにここをいじることは勧めませんが、自分のサックスは出来る限りは自分で面倒みたいですよね。

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Written By: user on 5月 3, 2013 No Comment
リードの水分管理

サックスの音を生成する部分、「リード」は、湿った状態ではじめて正常な振動をします。カラカラに乾いた状態ではなかなか鳴ってくれません。もちろんマウスピースにリードをセットし、サックスを吹き始めれば、唾液や息の水分によってどんどん湿っていき、最終的にはそのリード本来の能力を発揮するようになりますが、それにはそれなりの時間を要します。これがいわゆる「ウォーミングアップ」です。それゆえサックス奏者の方々は、それぞれ独自のリードの水分管理をおこない、少しでもウォーミングアップの時間を減らし、かつリードのコンディションを維持することに注力しています。
 最近ではリードを乾燥させないよう、湿度管理が可能なりードケースも各種販売されています。また、小ぶりのビンに水を入れ、その中でリードを保管するサックスプレーヤーも数多くいるようです。サックスを吹き終わった状態で、マウスピースにリードを付けたままビニール袋に入れて保存する、というやり方もあるようです。しかし多くのサックスプレーヤーは、一般的な「ドライタイプ」のリードケースにリードを保管し、吹く前にその都度リードを湿らせるという方法です。乾いているリードで吹き始めようとするとき、少しでも早くリードが適切な湿り気になれば、それだけ早くに演奏そのもののウォームアップに移れます。その為のいくつかの方法をあげてみます。
サックスの演奏の準備を始めた時点ですぐ、リードを口に咥え、唾液でリードを湿らせるのが一般的です。だいたい演奏準備中のサックスプレーヤーは、このお陰でおしゃべりに加わることが出来ません(笑)。紙コップ等に水を入れ、その中に使うリードを漬けておくのも良いでしょう。この場合はリードの後ろの端が水に触れる程度で構いません。リードの繊維が毛管現象で水分を全体に行き渡らせてくれます。コップが無い場合は、ペットボトルのキャップを水皿代わりにすることも可能です。この場合は、倒れないようリードが寄り掛かる支えが必要な場合もあります。最後に最速の必殺技です。水を口に含み、リードのお尻を口に咥え、おもいっきり口で圧力をかけます。こうすると、リードの後端から繊維に水分が強制的に注入され、リードの前方のカット部分からじわじわと水滴が出てきます。はい、これで十分に湿った状態になってしまいます。ダメ押しで、ちょいとリードの先端を口に含めば、充分な水分をリードが含んだ状態になります。是非お試しください。

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Written By: user on 4月 29, 2013 No Comment
マウスピースの仕舞い方

例え経験を積んだサックス奏者でも、意外と気を配っていないのがマウスピースの仕舞い方です。たかだか使い終わったマウスピースをケースに仕舞うときの方法でも、色々なやり方と、それに伴う色々な意味があります。今日はそんな些細で、かつマニアックなテーマでお話しします。
 昔のジャズサックスプレーヤーは、「リードはマウスピースから外さず、吹いてそのまま冷蔵庫で貯蔵」、なんて都市伝説的な方法を信じていたという話を聞いています。リードを乾燥させないため、マウスピースにリードを馴染ませる為、等の理由からとのことですが、あまり納得できる根拠はありません。リードの保存という観点で言えば、今は多くの「リードのコンディションを維持する道具」が出回っていますので、練習や演奏をした後は、リードをマウスピースから外し、それなりの方法で保管するのがベストでしょう。マウスピースにリードを付けたままにしておくのは、決して良い事ではありません。
 吹いた後のマウスピースは、内部の水分を拭き取ってから仕舞います。このときマウスピース内部を傷つけないよう、スワブなどは一方向で優しく通してください。そしてマウスピースを仕舞うとき、使わなくなった「死んだリード」をリガチャーで固定しましょう。リードの先端はマウスピースの先端より、少し出っ張らせて取り付けます。そうすることでマウスピースの先端に、キャップが当たって傷つくことが防げます。またリードを挟んでいるので、リガチャー、キャップがしっかりと固定されます。リードを挟んでおかないと、キャップとリガチャーが一緒にマウスピースから外れてしまうことが良くあります。リガチャーの形状にもよりますが、「死んだリード」は使ったほうが良いでしょう。どうせ捨ててしまうものなのですから。
リガチャーによっては、使用時(吹いているとき)と保存時は逆向きに着けたほうが良いものもあります。オットーリンク・メタルの付属リガチャーは、死んだリードを使わなくても上手く仕舞うことが出来ます。リードを占める部分を上部(通常と180度反対側)にしてリガチャーをちょっと締めると…。あら不思議、ぴったりとリガチャーがマウスピースに収まり、かつキャップもちゃんと装着できます。このやりかたは昔からリンク(オットーリンクの略称)ユーザーの間で伝承されているようです。是非お試しください。そして、乾いてキャップをしたマウスピースは小さなクロスなどで包み保管します。銀メッキのマウスピースなら、銀サビ止めの効果のあるポーチやクロスで保管すると黒ずみが防げます。

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Written By: user on 4月 26, 2013 No Comment
マウスピースの良い傷、悪い傷

最近ではかなり高額なマウスピースでも、オークション等で安値で落札できる場合が少なくありません。楽器店でも「ユースド(中古品)」のマウスピースを販売しているところも多くなってきました。ただし、オークションや中古であるため、新品箱入りに比べて、やはりその状態は気になるところです。試しに吹いてみるのが一番ですが、オークションではそれもままなりません。今日はマウスピースの傷の判断と、音への影響についてお話しします。
 一番注意すべきはマウスピース先端(ディップ)の傷です。ここはマウスピース使用時に、うっかりと傷を付けてしまいがちな一番の危険個所です。その上ここの傷は、「音が出ない」、なんて場合も引き起こす、重大な影響をマウスピースにもたらします。この先端の欠けや傷は要注意です。次に重要な個所はサイドレール、マウスピースの左右の壁の、幅の細い、先端まで続く廊下のような部分です。ここに傷があったり、また内側の壁に対する角が磨耗して丸まっていたりすると、吹奏感や音質に影響を与えます。左右のサイドレールの幅が同じであることも重要です。極端に左右のサイドレールの幅が異なる場合は、あまり良いマウスピースではないと言えます。また、この部分がやすりなどで後で調整されているかどうかも重要なポイントです。サイドレールがリードから離れ、先端に向かっていくカーブを「フェイシング」と言いますが、この曲線は非常に微妙なもので、むやみにいじるととんでもない結果を引き起こします。サイドレールのフェイシングをいじった形跡が見られるマウスピースには、手を出さないほうが無難です。結構見逃しがちなのが、マウスピースをリード側から見たときの切り欠きの根元のU字型の部分です。ここの部分には、小さな傷でもマウスピースがリードをちゃんと振動させられなくなってしまう場合がありますので注意が必要です。
使い込んだマウスピースでよくある、マウスピースの前歯を当てる部分に付いた歯型、「バイトマーク」は機能的にはあまり影響を与えません。気になる場合はパッチを貼ったり、パテで埋めてしまえばOKです。マウスピース外側のリガチヤーの傷跡もあまり気にする必要はないでしょう。また、先にお話しした、「危険な傷」もほとんどの場合修理することが出来ます。「マウスピース・リフェース」の技術を待ったリペアマンなら、マウスピース先端の大きな損傷も、跡形もないほどに直してしまいます。ま、それなりの金額を覚悟する必要はありますが…。

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Written By: user on 4月 22, 2013 No Comment
マウスピース初級改造術その2

前回はマウスピースの初級改造術として、「削り方」についてお話したので、今度は「盛り」についてお話しましょう。バッフル(マウスピースの内側の外から見えている部分)を低目から高めにして、ハイバッフル系マウスピースにすることで音色が明るくなります。この加工は結構リスク無しでできますので、「もうちょっと音を明るくしたい」、「息のスピードを上げたい」等の場合に有効です。チャーリー・パーカーやジョンコルトレーン等、彼らの時代はマウスピース内部にチューインガムをくっ付けてこのような改造をしたそうです。現代でお薦めなのは、小麦粘土です。ほんの少しづつマウスピースのバッフル部に盛り重ねていき、乾かしてから表面を紙やすり等で滑らかに削って試奏します。失敗した場合はマウスピースをしばらく水に浸けておけば、小麦粘土は再度柔らかくなり、何事も無かったかのように取り外せます。バッフルは各マウスピースで見事に千差万別の設計がなされていますので、目指すマウスピースを良く観察し、そのマウスピースのバッフルの形状を真似るのが一番の正攻法です。小麦粘土による「テスト」が成功した場合は、耐久性を持ったプラスチックパテで同じ形状を作るのも良いでしょう。しかしこの素材の場合は成分中に接着剤が含まれていますので、元に戻すためにはかなり苦労するので注意してください。
正直なところ、自分でのマウスピースの改造はお薦めできることではありません。何本もマウスピースを試して、自分に合ったものを選ぶ。または、プロのマウスピース・チューナー(マウスピースを調整し、機能や吹き心地を向上させる技術を持った職人。ハンドメイド・マウスピース製作者であることが多い)に依頼して改造してもらうのが一番の早道です。しかし、多くのサックス吹きはマウスピースをいじりたくなります。市販のマウスピースを見て、ちょっとした形状や仕上げの差で、とんでもなく吹き心地やサウンドが変わるのを知っているからです。マウスピース改造に熟練するには、それなりの「授業料」が必要です。そう、ダメにするマウスピースの値段x本数です。自分なりの技を身につけるまでには、その授業料は超レアなヴィンテージマウスピースが何本も変える値段になると思います。また改造の目標を作るには、名品マウスピースの知識も必要です。何十本もの名マウスピースを、買うなり借りるなりして知識を蓄える必要もあります。そう、良いマウスピースに巡り会うまで旅を続けるほうが得策です。

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Written By: user on 4月 19, 2013 No Comment
マウスピース初級改造術その1

サックス奏者のほとんどが定番のように「マウスピースを探す長い旅」を経験します。自分の求める、自分に合ったマウスピースに巡り会うまで、あれやこれやと色々なマウスピースを試します。そして、「これだっ!」と思い、満足しながら演奏しているのも束の間。また、「うーん、何か違うかなぁ?」、との雑念がすぐに頭をもたげます。特に長くジャズサックスをやっている方は、10本や20本のマウスピースは当たり前のように「通過」しています。そしてこの「マウスピース病患者」のなかには、禁断の領域である「自分で改造」に至ってしまう方々も少なくありません。これらの患者さん、いやマウスピース改造ファン、または予備軍のために、危険を覚悟で(笑)、マウスピース改造法の初級を指南します。
 指南と言っても私はプロのマウスピース・リフェーサー(マウスピースを改造、修理する職人さん)ではありません。良いマウスピースに改造するポイント、なんてお教えすることは無理です。しかし「マウスピース改造ファン」のひとりの経験談として聞いてください。最初のポイントは、「ティップには絶対触らない」です。マウスピースの先端、いわゆるティップはそのマウスピース独特のカーブを描き、かつその先端は薄く、綿密に計算された厚さの変化が加工されています。それゆえに、事故によるマウスピースの先端の欠けや傷はマウスピースの機能に大きく影響します。カーブを変えようとしたり、厚みをヤスリで変えようとは決してしないでください。かなりの致命傷で、そのマウスピースが使えなくなってしまう可能性が高いです。改良または改造を目指して加工すべき部分は、バッフルやチェンバー、もしくはサイドウォールです。あ、それにマウスピースがゆっくり曲がっていき、リードとの間隔を形成しているカーブ、フェイシングもあまり触らないほうが懸命です。素人がここを加工すると、マウスピースからまったく音が出なくなってしまう場合があります。
バッフル、チェンバー、サイドウォール(横の内側)の加工はヤスリが良いでしょう。500番程度の細かい紙やすりが、やり過ぎや無駄な苦労の少ない粗さだと思います。紙やすりを小さく気って、「ここぞ!」と思う所を優しく擦ってください。チェンバーの入り口全体、バッフルの中程から奥にかけての中心部周辺、サイドウォールの凹み部分を少し擦ると、マウスピースの抜けが良くなる場合があります。あくまでも「場合がある」です。またこの作業で、他の部分に傷を付けないよう、細心の注意を払ってください。作業の時間を短縮するために金属のヤスリを使う方がいらっしゃいますが、熟練者以外にはお薦めできません。

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