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サックス アクセサリ

Written By: sax on 4月 4, 2018 No Comment

今更ながらの発言ですが、サックスはテーパーの付いた(先太り・先細りの)円錐管です。ネックの先端の直径が一番小さく、ベルの端の直径が一番大きくなっている、「徐々に太くなっているパイプ」です。という訳なので、とある部分を除いては、サックスの断面は全部 「斜め」になります。さて、サックスで唯一断面が平行なある部分とは…それはネックコルクです。ネックコルクの外形は基本的に円柱になるように削られています。その理由は、マウスピースを抜き差しして、チューニングするからです。重ねた紙コップを思い浮かべてください。円錐が円錐にはまると身動き出来なくなります。ですからマウスピースのシャンク(ネックを差す部分)も円柱の穴です。という訳で今回は「ネックコルク」の話しです。

 先にお話ししたように円柱のネックコルクに対し、円柱の穴のシャンクを持ったマウスピースを差せば、スムースに出し入れが出来、チューニングの際に不要な力を使う事はありません。ところがぎっちょん(?)、最近はシャンクの穴にテーパーが付いているマウスピースが少なくおりません。この構造だと、あるところで「行き止まり」ができ、それ以上マウスピースを深くさせない場所が出来てしまいます。それどころか、ちょっと抜いたら、マウスピースがグラグラする、ということにもなります。それを考慮して、ネックコルクにテーパーを付けるリペアマンさんもいます。これも実は考え物です。抜き差しの許容度は上がっても、マウスピースの位置でコルクの圧縮率が変わり、マウスピースからネックに伝達される振動が、マウスピースの位置によって変化してしまいます。深く差せばコルクは硬く絞まり、より直接的にマウスピースの振動をネックに伝えますが、浅く差せばコルクは膨らみ、振動を吸収するようになってしまいます。これを防ぐには、テーパーの付いたマウスピースのシャンクを円柱状に「彫り直す」のがベストですが、そのマウスピースに合った専用の工具を必要としますので、多くのリペアマンさんはコルクの削り具合で対応します。その場合、あなたのアンブシャでは、ネックのどのあたりが「マウスピースの標準ポジション」になるかを指定する必要がありますので、楽器を吹きながらコルクを調整してもらうのが良いと思います。

 ネックコルクをネックに接着するには、パッドをカップに接着する「シェラック」を使う場合がほとんどです。シェラックは熱で溶け、冷えるとカチカチになるため、マウスピースの振動をコルク経由でネックに効率的に伝えることが出来ます。サックス奏者の中には、このシェラックの硬さによる振動伝達を嫌い、あえて柔らかいボンド系接着剤を好む方もいらっしゃいます。柔らかい接着剤がクッションとなり、音がまろやかになるそうです。いずれにしろネックコルクとマウスピースのシャンクは、「ぴったり」と結合しなければなりません。ガッチリとマウスピースを掴んでねじることで、初めてマウスピースが動く。そのぐらいがちょうど良いでしょう。

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Written By: sax on 3月 14, 2018 No Comment

サック奏者にとって、買ったリードの歩留まり(良いリードの比率)は死活問題です。そしてまた、リードの箱を開封してのリードチェックは、その日の気分を暗くもするし明るくもする、宝くじの当選発表(?)のようなイベントです。良く鳴るリードに100%当たることはまず不可能ですので、サックス奏者はあの手この手で良いリードを入手できるよう考えます。どこのメーカーのどこのブランドは良品率が高いとか、10年以上前のヴィンテージリードは良く鳴るとかの「当選率の向上」に加え、サックス奏者達は独自の「リード改良法」を持っているようです。

 かなり一般的になっているのは、リードの繊維を潰したり、削ったり、切ったりの加工でしょうか。 リードの表側の左右、「サイド」と呼ばれる部分を爪や硬いものでグイグイと押し潰してリードの繊維を固めたり、細かいやすりで削ったりすることで、鳴らなかったリードが鳴るようになる場合があります。左右の鳴りのバランスが悪いリードは、この加工で多少修正できるようです。首を左右に捻ってマウスピースを咥えて吹き、リードの左右どちらかの鳴りが悪い場合に、鳴りの悪いサイドを矯正します。またリード中央の膨らみ(バンプ)の繊維を潰したり、削ったり、またその先端部(ハート)の繊維にカッターで小さく横に切れ目を入れるという加工法もあります。これによってリード全体の腰が柔らかくなります。リードのサイドの鳴りを改良するためには、裏側の平滑度を上げるのも有効です。リードは裏面側に微妙にカールしている場合があるので、平滑度の高い面でやすりを掛け、裏面を平坦にすることでサイドの「丸み」を除去するという理屈です。リード削りには細かいサンドペーパーや「トクサ(茎の表面がヤスリ状になったシダ科の植物)」を使います。またリードの平面出しには、ガラス板やアクリル板に細かいヤスリを貼り付けて使います。

 ヤスリやカッターの他に、小さなキリもリード加工に有効なようです。バンプの中央先端寄りに直径1mm程の穴を開けます。リード全体のしなり強度が変化する加工ですが、「縦に二つ」とか「横に三つ」とか、人によって「秘密の穴のパターン」があるようです。

 リードに手を加える際に大切なことは、リードを加工する前に、「このリードを何故鳴らないと判断したか」をはっきりさせておくことです。左右の鳴りのバランスが悪くて音が曇るとか、腰が部分的に硬いために振動が弱く、音量が出ない、またリードが全体で振動していない等の「類推」をしたうえで、それを改善するための加工をしましょう。どうせ「ダメ」で使わないリードです。どんどん加工して、使えるようになれば「ラッキー」って事ですよ。

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Written By: sax on 2月 14, 2018 No Comment

かつては「贅沢品(?)」だったサックススタンドも、最近では価格も安く、かつサイズもコンパクトになり、プロ・アマを問わず多くのサックス奏者が使用するようになっています。ただし、そのスタンドの普及ゆえの、「サックススタンド絡みの事故」も多く聞くようになっています。サックスをスタンド事故から守る、「スタンドさばきのコツ」を紹介します。

 スタンドさばきの原点は「スタンド選び」でしょう。やはり重量のあるスタンドは安定していますし、丈夫です。小型軽量のスタンドはそれなりのリスクを持っていると考えて良いでしょう。またサックスをセットした状態でのスタンドの「重心」も重要です。全体の重心がなるべく低く、床に近づくほど安全なスタンドと考えられます。セットしたサックスの最下部が床から数センチしか離れていない場合と、10センチ以上離れている場合を較べたら、サックスがスタンドごと倒れた際のダメージは、両者で格段の差があります。軽くてコンパクトで、持ち運びしやすいサックススタンドは、楽器に自分の目がしっかり届く練習時用。大勢の人が動き回る本番のステージ上では、重く頑丈で倒れにくいスタンド、と状況によってスタンドを使い分けるサックス奏者は数多くいます。

 サックスのスタンドはバリトン、テナー、アルト用では「U字」型のベルレシーバーで支える物がほとんどです。畳むと小さくなるコンパクトスタンドでも、何らかの機構で同じようにベルを挟みます。サックスをスタンドに置く際、一番気を付けなければならないのがこの「U字」にベルを引っ掛けるときです。スタンド事故のトップは「ペルがスタンドから外れてサックスが転倒」ですし、2番目は「引っ掛け方が十分ではなく、全体のバランスが崩れて、サックスがスタンドごと倒れる」です。まずベルレシーバーにはサックスを「引っ掛ける」のではなく、しっかりと「置き」ましょう。軽く押し込むぐらいが良いと思います。そしてその際にサックスの下部中心が、しっかりスタンドの中心と一致していることを確認しましょう。多くのスタンドがベルレシーバーとその下のガイド(U字管あたりが接触する部分)の3点でサックスを支えるようになっています。この下の部分がちゃんとサックスを支えていないと、サックスの転落の原因になります。「サックスをスタンドに置く」→「スタンド下部の中心を確認」→「サックスを軽く押して安定させる」、というのがスタンドセットの基本ルーティーンです。

 ストレートソプラノサックスやフルート用の「差し込み型」のスタンドでは、足の長さと本数がポイントとなります。円錐形や棒状のレシーバーを支える「足」が硬くて長くて多いほどスタンドは安定します。短くて柔らかい脚は危険です。また3本足、4本足の場合は楽器と一体になった時の「全体の長さ」との関係が重要です。足が長ければ不用意に引っ掛けてしまう事故も多くなりそうですし、逆に足が短くて簡単に倒れてしまっても困ります。この種類のスタンドは、見栄えやコンパクトさだけでなく、自分の楽器を装着してみたうえで選ぶのが良いでしょう。

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Written By: sax on 11月 15, 2017 No Comment

テレビの通販番組等で、「目からうろこの新製品!」を良く見かけます。台所周りのキッチングッズに多いですよね。ネットのショッピングサイトでも、ついつい「おお、これは便利!欲しい。」と思って「ポチッ」と購入してしまうものが少なくおりません。しかし、それらの多くは、最初は夢中になりますが、だんだん使わなくなってくることが多いようです。「あれ、どこに仕舞ったかな?」、ってやつです。サックス関連のグッズの中でもそんなものが結構ありますよね。

 猟奇的とも言われるサックスの「音質改善グッズマニア」向けの製品は、古代(?)より綿々と現れては消え、消えては現れを続けています。「あれって、今もあるのかな?」と調べると、多くの場合「現役」だったりします。元々が母数の少ないサックス奏者のみが相手ですので、流行しても廃れても、そんなに浮き沈みは無いのではないでしょうか。

 私が近年最も感動したのは、サックスのネジやネックの接合部など、金属の接触面に塗る「振動改善オイル」です。オイルに特殊なものが配合されており、それを隙間に塗ることで、金属同士の振動の伝導率を向上させるというもので、いくつかのメーカーが似たようなものを出していたような気がします。最初は音質の激変がうれしくて、そこらじゅうに塗りまくった記憶がありますが、今は…塗ってませんね。そういえば、大昔にネックに取り付ける「パワーウェイト」とかいうものを使っていました。ネックのコルクのすぐ下にネジで取り付ける細長い流線型の重りです。息の通りが良くなって、サウンドがパワフルに…なった気がしました。これも今では使ってませんね。どこにやったかな?ネックの重りはある時期のサックス奏者の流行になりました。釣り用の鉛の重りをネックに巻き付けたり、硬貨をテープでネックに張り付けているサックス奏者もいました。なかなか見た目はグロテスクでしたね。(笑)

 リードに針で小さな穴をおける道具もありました。「プチン」と穴をおけると、そのリードが新品のように蘇った…ような気がしていました。何故か今は使っていません。専用の器具でなくても、細いキリやドリルで穴を開けることを推奨しているリード楽器プレーヤーもいらっしゃるようです。リードの振動の特性を変化させるようですが、上手くいけばOKですが、失敗も無い訳ではないようです。

 チタンや銀などの特殊金属のネックスクリューは定番商品になりつつあります。金属や木製のサムレストとサムフックも色々なメーカーから定番グッズとして出ています。これらも出たばかりの時は斬新でした。装着して試奏して、めちゃくちゃ感動した覚えがあります。パッドレゾネーター(パッドの中心の反射板)を特別な素材や形状のものにするのが流行った時代もあります。こういうのって、良いも悪いもないですよね。楽しいのが一番。サックス奏者で良かったぁ!
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Written By: sax on 11月 1, 2017 No Comment

まだちょっと早い気もしますがもうじきクリスマスです(か?)。クリスマスにはクリスマスツリーが付き物ですが、このツリーを見るといつも、遠い昔に尊敬するリペアマンさんに言われたことを思い出します。「木管楽器はこのクリスマスツリーなんだ。だから上下に揺らしたらいけないんだよ!「は?なんのこっちや。」の話しです。

 サックスの構造を極限まで簡略化すると、パイプの周りに何本かのバーが平行に沿って配置され、そのバーから垂直に生えた枝の先にトーンホールを塞ぐキーカップが付いている、なんて構造になります。フルートもクラリネットも、ほとんどの木管楽器がこの構造です。で、クリスマスツリーです。真ん中の太い幹から沢山の枝が生えています。枝の先にはサンタやら銀のボールやら、トナカイなどの「飾り」がぶら下がっています。このクリスマスツリーの幹を持って、上下に揺すったらどうなるでしょう。中心の幹の上下動が些細なものでも、枝の先は大きく揺れます。ぶわんぶわんと揺れ続けます。これが、「幹と枝とおもりの原則」です。この原則をサックスに当てはめて考える訳です。

 あなたは自分のサックスをケースに入れて運んでいます。今流行のリュック型パックケースで、中のサックスは縦になっています。あなたが歩けばケースも揺れる、そして中のサックスも上下に揺れます。その揺れはシャフトから伸びたアームとその先のキーカップを揺らします。キーカップはトーンホールを塞ぐために、ある程度の大きさの金属のお皿とパッドです。

この先端のおもりの重さは、アームの長さが長い程テコの原理で増幅されます。サックスが少し上下に揺れただけでも、極端に考えればキーカップの先端は「ゆっさゆっさ」と上下に揺れ、それを支えるアームはグイグイとしなっているのです。そんな揺れが続けば、トーンホールをぴったりと塞ぐように調整されたパッドの位置は、ずれてしまうのが当たり前です。このクリスマスツリーの法則(?)に則って、「フルートを縦にして運ぶな」という指導者やリペアマン、専門家は少なくありません。

しかし現実問題、サックス族のアームは強靭ですので、「サックスを縦にして揺らすな」というひとはあまりいませんが、こんな話を聞いた皆さんはもう心配になっていますよね。(笑)
 そんな心配を一掃するのがキークランプです。サックスのキーを全部塞いだ状態に固定する、「移動時のサックスダメージ回避用品」です。サックスを持って移動する際、特に揺れが続くときには、サックスのキーをキークランプで固定しておくのが安心です。クランプが無くても、2cmほどのコルクの切れ端が7、8個あれば、サックスの解放キーをすべて塞ぐことが出来ます。

工場出荷時のサックスは、クサビ形のコルクのチップですべてのキーを塞いで固定しています。特にキーアームが長く、カップが大きいバリトンサックスには効果大です。「心配し過ぎだよ!」という前に是非お試しを。調整に出す頻度が少なくなること間違いなしです。
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Written By: sax on 5月 17, 2017 No Comment

サックス奏者にとって、リードのコストは頭の痛い出費です。消耗品であるリードは、サックスの音の鳴る原点でもあるため、そう簡単にコストダウンすることは出来ません。じやあ消耗し難いもので、ということで出現した「人工リード」ですが、出始めのころはなんとも言えない品質のものでした。しかし昨今、人工リードの性能の向上は目覚ましいものがあります。吹奏感も音質も、そして耐久性も申し分のないものが、非常にリーズナブルな値段で入手できるようになりました。今日は「人工リード」のお話をば。
 天然の植物、ケーンを乾燥し加工したリードは、自然の物ゆえの寿命があります。リードの振動に必要な硬さと反発力は、使用していくにつれ劣化し、サックスの良好なサウンドを出すための振動が出来なくなります。また、湿度にも敏感で、乾燥保管しておいたリードは、ある程度ウォームアップして、唾液による湿り気を与えないと、本来の振動をする状態に至りません。安くても一枚500円前後のリードの価格も、「リードをなるべく持たせたい!」という気持ちに拍車を掛けます。そんなサックス奏者(リード楽器奏者)の要望に応えて出現したのが人工リードです。合成樹脂で作られた人工リードは、ケーン製のリードをはるかに凌ぐ耐久性・安定性を持ち、湿度に対してのケアの不要な「ウォームアップ要らず」のリードですが、最初のころは、「吹奏感に違和感がある」、「強いブローに反応できない」、また「音のダイナミックス(強弱の表現)が狭い」等の不満も大きく、なかなか一般的になりませんでした。しかし21世紀を迎えて十数年が経った今、人工リードは目覚ましい進化をしています。プラスチック製リードの定番、BARI(バリ)、また人工繊維を利用したFIBRACELL(ファイブラセル)。また新しいところでは、Legere(レジェール)、Hahn(ハーン)、Forestone(フォレストーン)、Bravo(ブラボー)等といったブランドも支持を受けているようです。各種の人工リードはそれぞれの独自の工夫がなされ、良質な天然ケーンに近い性能を再現しています。合成樹脂を使用するだけでなく、各種の「繊維成分との合成」をおこなっているので、近年では「人工リード」に対し、「シンセ・リード(合成リード)」という呼び名のほう市民権を得ているようです。1枚の人工リードはそれなりの価格ですが、長寿命、安定性、当たり外れの無さ、等の高いメリットを考慮すると、天然リードにコスト的に勝ると言えるでしょう。
人工リードは決して永久的に使えるわけではありませんが、天然リードの10倍近くは持つでしょう。また、純粋に工業的に製造されるので、品質のばらつきは皆無です。当たり外れはありません。またマウスピースにセットすれば、即、性能全開で鳴ってくれます。音色や吹奏感の面で天然リードは根強い人気をもっていますが、深く静かに「人工リード派」も増えているようです。あなたも食わず嫌いせずに、試してみたらいかがでしょう。

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Written By: sax on 5月 10, 2017 No Comment

最近の100均は奥が深い。かつては、「これが100円?凄い!」が基本的な100均の感想でしたが、今では、「こんな物まで100均で売ってるの?」、という感想のほうが多い気がします。とにかく100円ショップでの買い物は発見が多くてめちゃ楽しいですよね。そんな100円ショップで、サックス演奏に関わる多くの便利グッズを仕入れてますので、そのいくつかをご紹介します。
 「椅子の靴下」というものを100均で見かけたことはありませんか?椅子の四つの足に履かせるニットや布のカバーで、椅子の足を覆って床に傷がつかないようにするものですが、見た目はまるで赤ちゃん用の小さな靴下みたいなものです。これがマウスピースのケースにドンぴしゃなんです。サイズがテナーやアルトのマウスピースにぴったりで、尚かつクッション性があってマウスピースへのダメージも防げます。必ずしも椅子の靴下にこだわらなくても100均には膨大な種類の小物入れが「生息」していますので、気長に探せばあなたのニーズに合致した「入れ物」が見つかると思います。特にウェットスーツのようなウレタン生地でできた「クッションバッグ」は大きさのバリエーションが豊富なので、メトロノームやチューナー、コンタクトマイク、譜面ライト、ケーブル類等のケースにピッタリなものが探せます。入れる物主体で入れ物を探すのが普通ですが、品目の種類が多い100均では、入れ物を見ながら、「それに入れる物」を考える、というのもお勧めです。「あ、このポーチ。スワブを入れるのにちょうど良いじゃん!」、なんて探し方も良いと思います。
 100均で是非揃えたい(?)のが、「譜面整理系文房具」です。透明のシート状のフォルダで文書をまとめる「クリアファイル」は、譜面の整理にピッタリです。色々な色がありますので、曲のジャンルや使うバンドによって色分けするのも良いでしょう。譜面の入ったクリアファイルを入れるための「書類ケース」も100均で揃えてしまいましょう。A4やB4など、大きさも豊富ですので、中に詰め込む譜面の量によって選びましょう。屋外の演奏で必須な、クリアブックも100均で売っているようです。譜面を入れて、ページを開いて洗濯ばさみで譜面台に留めれば、屋外の多少の風でも譜面が飛ばされることがありません。譜面用には、開いた状態がなるべく平坦になるような綴じ代のブックが良いと思います。100均のクリアブックは総じて収納ページが少ないのが難点ですが、文房具店のクリアブックは軽く千円を超える物ばかりですので、工夫して100均クリアブックが使えるなら、それに越したことは無いでしょう。
 その他にも、シールやゴムバンド、ペン立や名札など、みなさんの楽器ライフに役立ちそうなものが、沢山100均の棚に並んでいます。音楽家の為の道具があるのは、楽器屋さんだけじゃありませんよ。

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Written By: sax on 4月 5, 2017 No Comment

最近、カッコ良くて機能的で、値段も手ごろなサックスのケースが沢山あります。でも、「気にいったケースでも、自分のサックスが入らない」、という悩みも多く聞きます。カイルベルスのサックスや、ヴィンテージのベルレフトトーンホール(ベルの左側にトーンホールがあるサックス)などのサックスの持ち主に多い悩みです。またバリトンサックスでは、ペグレシーバー(ペグ足のねじ込み部分)が出っ張っていてケースに入らない、なんて場合もあります。そんなときは…カッターやらトンカチの出番でしょ。(笑)
 管楽器ケースの内部で、楽器をホールドしショックから守る部分を「あんこ」と言います。自転車のサドル(座る部分)に入っているクッション材も「あんこ」ですし、段ボール梱包の荷物と段ボールの間に入れる風船のようなエアークッションも「空気あんこ」と呼ぶようです。「スポンジ」という便利な緩衝剤が発明されてから、楽器ケースのあんこはスポンジが主流です。必要なクッション性を実現するために、スポンジの柔らかさは多種多様ですし、高級なケースでは衝撃吸収性のあんこも入っているようです。しかし管楽器、特にサックスの外部形状は、メーカーやモデルによってまちまちです。したがって、楽器と一緒に付いてくる専用のケースはその楽器の形状に最適化して作られていますが、単独販売のケースはどんなメーカーやモデルのサックスでも入るよう、平均的なサイズを想定して作成されています。この「平均的サイズ」が問題です。入れるサックスによって、ある部分が「ゆるゆる」だったり、ある部分は「キツキツ」だったりする事があります。きつい位ならまだしも、「入らない」なんてことも無い訳ではありません。デザインや機能が気に入って「欲しい」と思ったケースでも、「自分のサックスが入らない」で諦める場合があります。でも、諦めるのは本当に必要でしょうか?何とか入りそうに感じたら、買ってしまったらどうでしょう。
 サックスケースの内部の「あんこ」のほとんどはカッターで切れます。クッション性の少ない発砲スチロール系のあんこなら、硬いものでぐいぐい押せば凹みます。緩くてグラグラする場所は、タオルやハンカチ、クリーニングクロス等を詰めてはいかがでしょうか。ケースの中身はしょせん「内側」です、ほとんど人目にさらされない部分です。自分しか見ないのですから、とりあえず見た目は気にしなくても良いのではないでしょうか。どうしても気になる場合は、大きなビロード等の生地をケース内部に敷きつめ、布の端をあんことケース外装の間に折り込んでしまうのもよくある手です。知人の「DIY系サックス奏者(?)」は、「ケースメーカーのあんこの設計は信用できない!」と、ケース内部のあんこを全部取り去って、自分の思うように衝撃吸収スポンジを敷き詰めたうえに、サックスを自作のバスタオル製の袋に入れてケースに収めています。見栄えはともかく、そのケースはそのサックスに、超絶「ぴったり」しています。 どうでしょ?

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Written By: sax on 3月 29, 2017 No Comment

最近のサックスケースの進化には目を見張るものがあります。丈夫で軽くて機能的で、昔の「管楽器と言えば木箱ケース」の時代とは隔世の感があります。そして最近のサックスケースの多くが備えている機能が、「バックパック型に背負える」ということです。ケースの裏に下駄の鼻緒のようにベルトが付いており、リュックサックのように背中に背負えるサックスケースです。楽器を持っての移動時でも、両手が開いているのでとても便利、かつ安全です。今日はサックス奏者のケースおよび荷物の持ち方について考えてみましょう。
 背負えるサックスケースを使って楽器を運ぶ時、注意すべきなのが「重心」です。軽いサックスならさほど問題にはなりませんが、テナーやバリトンサックスを背中に背負って移動するときは、ケース全体の重心があまり上に来ないように注意してください。何故ならば、「転び易くなる」からです。テナーサックスやバリトンサックスがケースに入っていれば、それ全体はかなりの重量の「荷物」です。重心が高くなれば、少しの弾みでバランスを崩し、悪くすれば転倒することになります。楽器を背負って前に倒れれば、あなたは楽器と道の間に挟まれて、楽器の重量ごと床に叩きつけられます。楽器を後ろに倒れれば、楽器はその重量プラスあなたの体に押しつぶされます。どちらにしろ、あなた自身にも楽器にも相当なダメージは避けられないでしょう。重心さえ低く保っておけば、「バタン」が「コテン」くらいに回避できるかもしれません。また、背中のケースの重心が低いほうが、歩くときに余計な力を入れないで済みます。ただし肩紐を延ばし過ぎてケースを下にし過ぎると、足に当たり、かえって歩き難い場合もあります。

 サックスにはダブルケースやトリプルケース等、複数の楽器をひとつのケースで収納できるものもあります。また、周辺小物の収容能力が高く、スタンドや譜面台、相当量の譜面等、かなりの荷物をひとパックに出来るものが少なくありません。しかしひとつの荷物にしても、その荷物の総量が軽くなる訳ではありません。ひとによっては「分散派」として、「背中や両手に荷物を分けたほうが軽く感じるし、移動がし易い!」、という方もいます。とはいえ、両手がふさがっているのは、かなり危ない感じはします。
 そういえば、楽器を手に持った状態で万が一転ぶようなことがあったら、まず楽器を手放して、両手で身を守る動作をするよう日頃から意識するのが良いと思います。なにか楽器に愛情が無い、楽器が壊れそう、と思うかもしれませんが、冷静に状況を考えると、転びそうなときに楽器を手放したほうが、結果的に楽器や自分の体へのダメージが少ないはずです。 「結果、転ばなかった。」ならハッピーエンドですが、「楽器を守って頭から転んだ!」となることは、決して少ない確率ではありません。

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Written By: sax on 3月 15, 2017 No Comment

最近のサックス奏者が使うサックスケースは、箱型ケースか「コンツアー型」と呼ばれるパックケースがほとんどです。箱型ケースも軽量化の工夫や、背負えるベルトが付いたりと、昔の重たくてかさ張る箱型サックスケースとは大違いです。パックケースも数々の工夫で、丈夫で軽く、持ち運び易いものが沢山出回っています。あれ?硬いハードケースも良いけれど、めちゃくちゃ軽いあのソフトケースはどこに行ったのでしょう。今日はソフトケースの話しです。
 プラスチックや人工樹脂の種類が増え、強度や加工方法が進歩してきた結果、サックスケースには軽量でもしっかりとした強度を持ったものが数多く、かつ安価で出回っています。しかしこんなに「プラスチック」が高機能になる前、サックスのケースは木製の箱型ケースとソフトケースの2種類だけでした。そして、「スタイリッシュに移動したい」、もしくは、「重いのは嫌!」、と我儘な(?)ジャズサックス奏者が、かなりの割合で「ソフトケース」で自分のサックスを運んでいました。その頃のソフトケースはほとんどが革製。厚手の丈夫な皮革を、職人がひとつひとつ縫製して作っていた革製ソフトケースは、使い込むほどに革に重厚さが増し、まあなんとも「ジャズ」な存在でした。この「渋さ」ゆえ、今でも革製ソフトケースを使っている管楽器プレーヤーは少なくはありません。厚手の革はそれ自体である程度の強度があり、適度な柔らかさと硬さが楽器を守ってくれます。そう、サックスに革シャンを着せた感じですかね。布製のソフトケースにも良いものが沢山あります。布と言っても、高い強度の合成繊維で作られた布や樹脂シートが使われており、簡単には破れないものがほとんどです。本革よりも抜群に軽く、かなりの安価のものでもしっかりとしています。テナーサックス用でも数百グラムなんて製品もあります。

 ソフトケースの軽さは言うまでもありません。本革製の格好良さ、布製の手軽さ。なのになぜ皆、ソフトケースを使わないのでしょう。ソフトケースを敬遠する楽器奏者は口を揃えて、「強度がないから楽器が心配」、とソフトケースの弱点を指摘します。しかしよく考えてください。ソフトケースはその名の通りソフトなので、パックケースや箱型ハードケースと違って、簡単に変形してしまいます。板と板に挟まれたらサックスもろとも潰れてしまいます。その上に座ってしまったら、中のサックスもつぶれるでしょう。しかし、そんな状況ってそう頻繁にありますか?倒したり、ぶつけたり、押されたりした時の強度は、さほど「変形しないケース」に劣る訳ではありません。丁寧に扱い、ぶつけずに、倒さずに、押さずに持って歩けば、ソフトケースもそんなに「弱いケース」ではありません。とんでもなく軽量なソフトケースは、荷物が沢山あるサックス奏者にとって、結構盲点だった解決策ではないでしょうか?

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